モロッコのチップ事情について

モロッコ・ディルハム モロッコ
Michelle Ward [CC BY (https://creativecommons.org/licenses/by/2.0)]
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こんばんは、ムスコです。

モロッコにはチップという制度が暗黙のうちに成立しています。もちろん法律によって決められているとかそういう事ではありませんが、モロッコ人にとってチップとは当然のことなのです。

普段チップに慣れていない日本人にとってはチップ制度は正直嫌なものですよね。私もその一人です。

ただし郷に入れば郷に従えです。まずはここでモロッコのチップ事情について知っておきましょう。

なぜチップを払う必要があるのか?

理由は非常に簡単で、観光業に従事している人がかなり低収入でチップをあてにした仕事をしているからです。これはモロッコが貧しいとかそういう話では無く、そういう風に国として風習が確立しているだけです。

簡単に言えば、日本のホテルなどによく含まれるサービス料がモロッコには含まれておらず、その代わりにモロッコではそのサービス料をチップという形で受け取っている。ただそれだけです。

そのため我々観光客を含めた人々がチップを支払わないとモロッコ人は生活ができません。基本的にチップとはそういうものなのです。

そのため、基本的にサービスの質に関係なくチップは支払うように心がけましょう。

ただし、チップ大国だからこそチップを求めて悪質なことをしようとする人がいるので、そこはご注意を。

チップの目安

チップの相場を知っておかないと、高く払い過ぎたり安く払い過ぎたりしてトラブルになる可能性がありますよね?

そこでここでは簡単にチップの目安についてご紹介します。

レストラン

レストランによっても、食事を摂る場所によってチップは変動します。

  • フナ広場などの屋台&大衆レストラン→5〜10MDH、またはおつり
  • 中〜高級レストラン→料金の10〜15%

フナ広場などの屋台の場合、基本的に5MDH、またはお釣りを受け取らない(ただし5MDH以下の場合はお釣りを受け取って新たに渡す)感じで大丈夫です。例えばサービスにとても満足した場合などには10MDH渡した時もありました。

一方で中〜高級レストランでは料金の10〜15%のチップが相場になります。ただし、中〜高級レストランになると領収書にチップが含まれている場合があるのでその場合はチップを支払う必要はありません

トイレ

意外なことに、観光地にトイレはたくさんありますが、ほとんどの場所で無料でトイレに行くことができます。

ただし、もちろんチップを徴収しているところもあります。特にバスなどの休憩所で立ち寄った場所などは全てチップを徴収していました。

場所によって相場は異なりますが、基本的に

  • トイレ→1〜5MDH

がトイレのチップの相場になります。

カゴだけ置いてあって料金が指定されている場合や、おばあちゃんなどがトイレの前にいて徴収する場合もあります。

道案内

ここが一番難しいところです。道案内といっても私たちが本当に困っている場合に道案内をしもらうこともあれば、いらないと言っているのに勝手に道案内をした挙句チップを要求してくる人もいます。

兎にも角にも、道案内の相場は

  • 道案内→10MDH

が基本的な相場になります。

私の場合、宿が分からず彷徨っていると、セキュリティと書かれた服を着ているおじさんに宿まで案内してもらいそして初めてチップを要求されました。

宿の方に相場を聞くと10MDH渡しておけば大丈夫と言われたので10MDHを渡したら喜んでどこかに言ってしまいました。

以降道案内を受けた場合、チップは基本的に10MDH渡していました。

ただし、距離が長い場合などはちょっとおまけして15MDHを渡したりすることもあったのでそこは臨機応変に対応すれば良いと思います

宿

宿に関してもレベルによって異なって着ます。まずはポーターの場合から。

  • 安宿&中級ホテル→5MDH
  • 高級ホテル→10MDH

ちなみに民宿などの本当に小さい宿でポーターのいないようなホテルにはチップを支払う必要はありません。

次に枕銭について。枕銭も宿の格によって異なります。

  • ゲストハウス等の格安宿→5MDH/1泊
  • それ以外のホテル→10MDH/1泊

ツアーガイド

ツアーガイドにももちろんチップが必要となってきます。ただしツアーの時間によって異なってきます。

  • 1時間→20MDH
  • 半日→50MDH
  • 1日→100MDH

だいたい相場はこのようになっているようです。ただし、ガイドによって要求するチップは異なりますし、グループ内ではじめに支払った人の額がチップの相場となることもあります。

写真撮影&ショーの鑑賞

フナ広場に行くと猿使いや蛇使いもいれば大道芸人たちがショーを行っていたりもします。そんなカオスな場所ですが、もちろんチップを要求されます。

  • 写真撮影→5〜10MDH
  • ショーの鑑賞→10MDH

もちろん人やショーによって要求額が変わってくることもあるのであくまでも参考程度に押さえておいてください。

チップに関するトラブル?

基本的に私はチップを快く渡していました。それがモロッコの風習であって、それに従うべきだからだと思ったからです。

ただしこれを利用して悪巧みを考える輩も存在します。

例えば頼んでいないのに道案内を受ける。どういうことかというと、道案内しようか?と道を聞かれて断ると勝手に前を歩き始めるのです。そして目的地に到着するとチップを要求してくる。しかも大体の人が20MDHも。

正直トラブルになると面倒臭いので相場である10MDHを渡してさっさと去るスタイルが一番良いと思います。私はこれで追いかけられたことは一度もありませんでした(遠くから罵倒されましてけどね・・・)。

他にも勝手に猿を肩に乗せてチップを要求してきたりと、ロクでもない人たちがいることも事実です。

正直に言ってこれらのトラブルを避ける方法とすればより一層自己管理をしっかりするということしか言えません。とにかく頑張ましょう(←根性論ですね)。

まとめ

モロッコでチップを支払うべき理由やチップの相場などは分かっていただけたと思います。

無用なトラブルを起こさないためにもしっかりとチップ制度については把握しておきましょう。

コメント

  1. ことぶき より:

    こんにちは

    お2人のブログよく参考にさせてもらってます

    私もチップ関係が本当に苦手で アメリカに行っても面倒だなと常々思います

    「遠くで罵倒されたけど追いかけられはしなかった」など

    こうやって書いてもらえると ほんとにわかりやすくて助かります

    これからおいろいろ参考にさせてもらいたいと思っていますのでよろしくお願いいたします

    • father-traveller father-traveller より:

      ことぶき様
      こんばんは。ムスコがイスタンブールに旅立ってしまったので代わりに御礼申し上げます。
      ムスコは無鉄砲で私以上にいろいろな経験をしていますので、私も参考にさせてもらうことが多いです。
      これからも旅で得た知見をブログでシェアするように言っておきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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