中環から上環の散策のすすめ:香港の歴史と現代が交錯する魅力的なエリア

中環 香港
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こんばんはオヤジです。

香港の中環(Central、セントラル)といえば、高層ビルが林立し、高級ブランドショップやモールを思い浮かべると思いますが、少し山側に行くと、レトロなショップやレストランなどが並んだ通りがあり、下町情緒に溢れています。

今回の記事では中環から上環(Sheung Wan、ションワン)にかけての街歩きのおすすめスポットをご紹介します。

ミッドレベル・エスカレーター:世界一長い屋外エスカレーター

ミッドレベル・エスカレーター(Central–Mid-Levels Escalator、ヒルサイド・エスカレーター)は中環の繁華街と山の中腹を結ぶ全長800メートルにわたる、世界で最も長い屋外エスカレーターシステムで、坂道の多い中環を楽々と移動することができます。

ミッドレベル・エスカレーターは20基のエスカレーターと3つの歩く歩道から構成されており、各所に出入口がありますので、気になるレストランやお店があれば、途中でエスカレーターを降りてて楽しむこともできます。

ミッドレベル・エスカレーター
注意点

ミッドレベル・エスカレーターの注意点をまとめます。

  • エスカレーターは時間帯により方向が決まっている。エスカレーターの運行方向と反対方向に行きたい場合は、横にある階段を利用する。
    6:00〜10:00 下り
    10:00〜0:00 上り
  • エスカレーターの乗る時は右側に。左側は急いでいる方向けに開けておく。
  • 車椅子、ベビーカー、大きな荷物を持っての利用は禁止

ポッティンジャー・ストリート:石畳の風情が残る「石板街」

ポッティンジャー・ストリート(Pottenger Street)は急な坂道に石畳が敷き詰められていることから、「砵典乍街(石板街)」とも呼ばれ、独特のレトロな雰囲気を漂わせています。

ポッティンジャー・ストリート

通りの名前は、1843年に香港初代総督を務めたヘンリー・ポッティンジャーに由来しています。彼の時代から続くこの石段は、今でも当時のままの姿を保っており、まるで時間が止まったかのような感覚を味わうことができます。

通りの両脇には中国の飾りやお麺、提灯を売るお土産屋が並んでいます。

また、このエリアは映画やドラマのロケ地としてもよく使用されており、香港の街並みを象徴する場所として多くのメディアに登場しています。ポッティンジャー・ストリートを歩けば、まるで映画のワンシーンに迷い込んだかのような感覚を味わえるかもしれません。

大館:歴史とアートの融合

ポティンジャー・ストリートを登りきったところにある観光スポットが、歴史とアートの文化発信基地である大館(Tai Kwun)です。

大館

大館は、元々香港警察本部として使用されていた建物を改装し、現在では文化・芸術の中心地として再生されています。敷地内にはアートギャラリーや博物館、レストランやカフェがあり、訪れる人々に多彩な体験を提供しています。

左が1864年に完成した大館の中でも最も古い建物である兵舎です。以前は警察の宿舎としてつかわれていました。内部には歴史が学べるヘリテージギャラリーなどがあります。

右は1919年に完成した赤レンガ造りの警察本部です。内部では香港警察の歴史が写真やパネルなどでわかりやすく展示されています。

歴史的な建物と現代アートが融合する大館は、写真撮影にも絶好のスポットです。

営業時間10:00〜20:00
*施設により異なりますので、詳細は大館のWEBサイトをご覧ください。
定休日なし
入場料無料

古い情報ですと、予約が必要と書かれていることがありますが、2024年2月は予約は不要になっていました。

ハリウッド・ロード:アートとアンティークのメッカ

ハリウッド・ロード(Hollywood Road)は、中環から上環にかけて伸びる、アンティークショップやアートギャラリーが数多く立ち並ぶエリアとして知られている香港で最も古い道路の一つです。

Hollywood Road

この通りは、1844年に開通し、かつては外国人商人や船乗りたちが集まる場所でした。そのため、古い家具や装飾品、さらには中国骨董品を扱う店が多く集まり、現在でもその名残が残っています。

店の中に入るにはちょっと勇気が必要ですが、ウィンドウ・ショッピングだけでも十分に楽しめます。

文武廟:学問と武道の神々

ハリウッド・ロード沿いにある文武廟(Man Mo Temple)は、香港で最も古い寺院と言われており、文武廟と言う名の通り、学問の神「文昌帝君」と三国志の英雄であり武道の神である「関聖帝君(関羽)」を祀っています。

文武廟

1847年〜1862年にかけて建てられたこの寺院は、観光客だけではなく、地元の参拝客の姿が途絶えません。

私たちが訪問した際には長蛇の列ができており寺院内に入るまで10分ほどかかりました。

文武廟

寺院内は天井から渦巻き型の線香が吊りさがっており、煙が立ち込める光景は香港らしさに溢れています。

営業時間8:00〜18:00
定休日なし
参拝料無料

キャットストリート:ガラクタ市のような雰囲気

文武廟の次に訪れるべきスポットは、キャットストリート(Cat Street)です。

正式には摩羅上街(Upper Lascar Row)と呼ばれるこの通りは、かっては「泥棒市」と呼ばれ、チープな雑貨を扱う店が立ち並ぶユニークなお土産を探すには最適な場所です。

扱われている商品は、ガラクタのようなものからお宝まで玉石混交です。 市場を歩きながら、宝探しのような感覚を楽しむことができます。

価格表示のある商品もありますが、基本的には値段交渉が必要となります。

まとめ

中環から上環にかけてのエリアは、歴史と現代が調和する非常に魅力的なスポットが満載です。

大館や文武廟、キャットストリートといった見所を巡りながら、香港の多様な文化や歴史に触れる旅を楽しんでください。

今回ご紹介したスポットをGoogleマップでまとめましたので、このエリアを訪れ、香港の新たな魅力を発見してください。

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