こんばんは、オヤジです。
シンガポールの公共交通機関は、タッチ決済で簡単に乗車できる便利なシステム「SimplyGo」が普及しており、旅行者でも簡単に公共交通機関を利用することができます。
この記事では、シンガポールでのタッチ決済の特徴や注意点、実際の利用方法について詳しくご紹介します。
SimplyGoの概要
シンガポールでは、公共交通機関で「SimplyGo」というタッチ決済が利用でき、特に観光客や短期滞在者にとって非常に便利な方法となっています。
SimplyGoでは、クレジットカード、デビットカード、EZ-Linkカード、さらにはApple PayやGoogle Payなどのモバイルウォレットを使って、MRT(地下鉄)、LRT、バスなどの公共交通機関の乗車料金を支払うことができます。
利用可能な交通機関
鉄道(MRT - Mass Rapid Transit / LRT - Light Rapid Transity)とバスにSimplyGoによるタッチ決済が導入されています。利用者は事前にカードやアプリを準備しておくことで、煩わしい切符購入を省くことができます。
- MRT/LRT: シンガポールの地下鉄網であるMRTは、市内の主要エリアを網羅しており、観光やビジネスでの移動に非常に便利です。駅にはタッチ式の改札があり、簡単に乗り降りが可能です。郊外ではLRTが利用できます。
- バス: MRTではアクセスできない場所でも、バスがそのギャップを埋めます。バス乗車時もタッチ決済が可能で、車内の乗降口に設置された読み取り機にタッチするだけで乗車できます。
利用方法
シンガポールでタッチ決済を利用する際、以下の3つの方法が主に使用されています。
- クレジットカード/デビットカード: VisaとMastercardブランドに対応したタッチ決済が可能です。対応しているカードを持っている場合、交通機関利用時にカードをタッチして支払いができます。事前の登録は不要です。
- モバイルウォレットアプリ: Apple Pay、Google Payなどのモバイルウォレットを利用すれば、スマートフォンやウオッチをかざすだけで決済が完了します。事前にクレジットカードやデビットカードをモバイルウォレットアプリに登録する必要があります。
- EZ-Linkカード: シンガポールで使われている交通系ICカード「EZ-Link」も依然として利用可能です。これは日本のSuicaやICOCAのようなカードで、MRTやバスのほか、コンビニなどでも使用できる汎用性があります。カード自体は駅やコンビニで購入・チャージが可能ですが、SimplyGoのアカウントと連携する必要があります。
MRTやLRTでは乗降時にカードやスマートフォン、ウオッチを改札の上の写真の赤枠部分にタッチするだけで利用できます。バスの場合は、乗降口にある読み取り機にタッチします。
私のおすすめはウオッチを使った決済です。カードやスマートフォンを取り出すこと無く、スマートに交通機関を利用できます。
SimplyGoアプリ/ウェブサイト
SimplyGoには専用アプリとウェブサイトがありますが、旅行者にとっては必ずしも必要ではありません。
いくつかのブログ記事ではSimplyGoでモバイルウォレットを利用するためには、アプリでアカウントを作る必要があると書かれていますが、実際にはアカウントが無くても利用可能です。
アプリやウェブサイトでは下記が確認できます。
- 運賃の通知と利用履歴の確認
- MRTマップと乗車関連情報の提供
- バスの到着時刻情報
- EZ Linkカードのチャージ
この中で旅行者に便利なのは利用履歴の確認です。マップやバスの到着時間確認はGoogleマップや他のアプリでも可能です。
SimplyGoのアプリは、Enhanced SimplyGo Appにアップグレードされ、シンガポールの携帯電話での認証が必要になりましたので、外国人は登録できなくなりました。アップグレード前にアカウントを登録している場合でもログインに電話番号認証が要求されますので、ゲストモードでアプリを利用する必要があります。WEBサイトには引き続きログインすることが可能です。詳細は公式サイトのヘルプページを御覧ください。
利用のメリット
タッチ決済にはいくつかのメリットがあります。
何より、切符を購入する手間が省け、時間の節約になります。また、交通系ICカードを利用した場合は、チャージ額が使い切れない場合があります。返金は受けられますが、その手間が面倒です。
バスを利用する場合は、45分以内の乗り継ぎであれば、乗り継ぎ割引が適用されます。
注意点
タッチ決済を利用する際には下記の点にご注意ください。
- 当然ですが、モバイルアプリを使う場合は、インターネットに接続している必要があります。また、バッテリー切れにもご注意ください。。
- クレジットカードやデビットカードはVisaとMastercardブランドのものしか利用できません。JCBやAMEXは利用不可ですので、ご注意ください。また、カード自体がコンタクトレス決済に対応している必要があります。
- シンガポール以外の国で発行されたクレジットカードやデビットカードを使用する場合、利用時にSG$0.50の手数料とクレジットカード会社の海外利用手数料(1.60%〜3.63%)がかかります。
- 乗車時と降車時で同じカード、ウォレットを使う必要があります。例え同じカードをウォレットに登録していていても、乗車時は物理カード、降車時はApplePayという使い方はできません。
まとめ
シンガポールの公共交通機関でのタッチ決済「SimplyGo」は、利便性に優れたシステムです。観光やビジネスでシンガポールを訪れる際、このタッチ決済を利用することで、簡単に乗車でき、切符購入の手間も省け、効率よく移動が可能です。
ぜひこのシステムを活用し、シンガポールをスマートに移動してください。
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