こんばんは、オヤジです。
韓国グルメの定番といえば、豚バラ肉を豪快に焼いて食べるサムギョプサル。ジューシーな豚肉とサンチュなどの野菜、キムチやニンニクなどの薬味を一緒に頬張る瞬間は、まさに至福のひとときです。
今回は、韓国・清州(チョンジュ)にあるサムギョプサル通りを訪れた体験をレポートします。
韓国人のソウルフード、サムギョプサルとは?
説明は不要かもしれませんが、サムギョプサルは、韓国で非常にポピュラーな豚肉料理の一つです。厚切りの豚バラ肉を鉄板や石板で焼き、サンチュやエゴマの葉などの野菜で包んで、ニンニク、ネギ、キムチ、サムジャン(味噌)などの薬味と一緒に食べるのが一般的です。
インターネット上の記事では、清州は「サムギョプサル発祥の地」と紹介されることが多いですが、実際の起源には諸説あり、明確な記録は残っていません。
サムギョプサルは特定の一地域で発祥したというよりも、1960年代の韓国全体で比較的安価に入手できた豚バラ肉を美味しく食べる方法として徐々に発展し、人気を得ていった料理であると考えられます。ただし、清州市はサムギョプサルの普及と発展に重要な役割を果たした地域の一つであることは間違いありません。
清州の食文化を代表する、サムギョプサル通り
サムギョプサル通りについて
清州市には、西門(ソムン)市場の中に「サムギョプサル通り」と呼ばれる一角があります。全長340mほどの通りには、30軒以上ものサムギョプサル専門店が軒を連ねています。



私たちが訪れたとき、繁盛している店とそうでない店の差がはっきりしていました。
サムギョプサル通りは西門市場活性化のため、2012年に開設されました。

上はサムギョプサル通りにあった看板です。特に説明は書かれていませんでしたが、2017年3月3日(サムギョプサルの日)から3日間、開催されたサムギョプサル祭りの様子ではないかと推測します。
清州のサムギョプサルの特徴
清州のサムギョプサルで特徴的なのは、「清州式醤油サムギョプサル」と呼ばれるスタイルです。これは、豚肉を焼く前に「チランムル」と呼ばれる特製の醤油ダレに漬け込む調理法です。このタレは、醤油にショウガやタマネギなどを加えて煮込んだもので、お店によっては月桂樹やトウキの葉など、数種類の韓方材を加えているところもあるそうです。
興味深いことに、この醤油ダレに浸して焼くサムギョプサルは、地元では「シオヤキ(塩焼き)」とも呼ばれています。清州は日本統治時代に多くの日本人が住んでいた地域であり、その名残として日本語の「塩焼き」が豚焼肉を指す言葉として定着したと言われています。なぜ醤油ダレに浸す焼き方が「シオヤキ」と呼ばれるようになったのかは、いまだに謎だそうです。
サムギョプサル通りのお店では、それぞれがタレの味や肉の鮮度などにこだわり、独自の味を提供しています。タレにつけることで豚肉に下味がつき、焼くことで香ばしさが引き立ち、より一層美味しくいただけると評判です。
ソウルのサムギョプサルのお店では店員の方が焼いてくれるスタイルが一般的ですが、清州ではお店の方が手伝ってくれますが、基本自分で焼くスタイルです。
いざ実食!「忠州トルグイ」で清州式サムギョプサルを堪能
数あるサムギョプサル専門店の中から、今回は地元でも人気が高いという「忠州トルグイ(충주돌구이)」を訪れました。

「地球の歩き方」に掲載されたという看板があったため、日本語が通じるかと思い入店しましたが、日本語も英語も全く通じませんでした。
店内は私たちの他は全て地元の方でした。サムギョプサルをつまみに皆韓国焼酎を飲んでいます。

メニューもハングルしかありませんので、翻訳アプリを頼りに「シオヤキ(醤油サムギョプサル)」、チゲ、冷麺、ビールを注文しました。

すぐにパンチャン(おかず)が運ばれてきました。

キムチをはじめ、ナムル、味卵、ポテトサラダなど種類豊富なパンチャンは、どれも箸休めにぴったりです。

パンチャンだけでお腹いっぱいになるほどのボリュームです。しかもキムチとナムルはおかわり自由!

そして、お待ちかねの豚バラ肉と醤油ダレが登場。お店のスタッフの方が、手際よく豚肉をタレに浸し、熱々の鉄板の上に並べてくれます。ジュージューと音を立てながら焼き上がっていく豚肉の香りが食欲をそそります。
焼き上がったお肉を食べやすくカットし、そのまま一口。醤油ダレのほどよい塩気と風味が豚肉の旨味を引き立て、絶妙な美味しさです。
次に、サンチュに焼きキムチやニンニク、そして焼いた豚肉を乗せて、一口で頬張ります。様々な味が口の中で混ざり合い、まさに絶品です。
ちょっと軽めの韓国ビール「TERRA」との相性が抜群で、ビールが進みます。

熱々のチゲも絶品です。
お店の方も親切で、焼くのを手伝ってくれたり、食べ方を教えてくれたりと、温かい雰囲気で食事を楽しむことができました。
料金は、サムギョプサル2人前、チゲと冷麺を各1人前、ビール2本で合計47,000ウォン(約5,300円)でした。現金で支払いました。カードが使えるかどうかは未確認です。
- インフォメーション
- 地図
住所 | 忠清北道清州市上党区南社路89番キル37 (충청북도 청주시 상당구 남사로89번길 37) |
電話番号 | +82432530531 |
営業時間 | 11:00 〜21:00 |
定休日 | なし? |
まとめ
清州のサムギョプサル通りは、まさにサムギョプサル好きにとっての聖地です。各店舗が独自のこだわりを持つ清州式醤油サムギョプサルは、他ではなかなか味わえない特別な一品です。
清州を訪れた際には、ぜひサムギョプサル通りに足を運び、お気に入りの一店を見つけて、本場のサムギョプサルを堪能してみてください。きっと、忘れられない韓国グルメの思い出となるでしょう。
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