こんばんは。オヤジです。
アテネの周辺には多くの世界遺産があります。どこもアテネから日帰り旅行が可能ですが、交通の便が悪い…
また、せっかくギリシャに来たからにはエーゲ海クルーズも楽しみたい…
そんな悩みを解決してくれるのがオプショナルツアーです。アテネ発の日帰りのオプショナルツアーは非常に充実していますが、なかでもおすすめの3つのツアーをご紹介します。
おすすめオプショナルツアー3選
今回のギリシャ旅行の最大の目的は遺跡めぐりです。遺跡といえばアテネは外せません。その他にも多くの遺跡がありますが、どの遺跡も1日あれば十分なので、宿泊地を変えながら移動するのも面倒で現実的ではありませんでした。
そこで考えたのがアテネを拠点にして各遺跡を巡る方法です。
問題になったのが、移動方法です。バスや電車を利用すれば行けないことはないですが、本数や乗り継ぎがあり正直面倒くさい…
解決策は現地オプショナルツアーです。
オプショナルツアーを使うことにより、目的地の大部分に行くことができました。
オプショナルツアーを調べているうちに、せっかくなのでエーゲ海クルーズも楽しみたいと思い選んだツアーが下記の3つです。
- ミケーネ遺跡とエピダウロス 世界遺産古代遺跡めぐり日帰り観光ツアー
- 世界遺産デルフィ遺跡 日帰り観光ツアー
- エーゲ海1日ミニクルーズ ポロス・イドラ・エギナ 3島めぐり
以下にアテネ発のオプショナルツアーの詳細をまとめます。
オプショナルツアーの概要
オプショナルツアーはすべて現地オプショナルツアー専門サイトVELTRA(ベルトラ)で予約をしました。
予約が完了すると確認メールが送られてきますが、その時点では詳細は未定です。
当日か翌日にピックアップの場所と時間が確定すると、「チェックイン、ピックアップ情報が確定しました」という題名のメールが送られてきます。
このメールにバウチャーへのリンクURLが記載されていますので、バウチャーをプリントアウトし旅行に持参してください。ツアーのピックアップ時にバウチャーを見せる(渡す)必要があります。
ツアーの種類により、プリントアウトが必要なものと携帯の画面を見せるだけでも大丈夫なものに分かれていましたが、現地で携帯の電波が悪いと表示できない可能性もあるので、念の為すべてのバウチャーをプリントすることをおすすめします。
ツアー当日は所定の場所と時間にバスが迎えに来ます。そこはギリシャですので、時間通りに来ることはありませんが、心配せずに待ってください。
バスはツアー用のものではなく、エリア別にピックアップのためのものですので、ツアー会社のオフィス近くでツアー用のバスに乗り換えます。
バスは大型で快適です。Wi-Fiや電源はありません。トイレらしきものはありましたが、誰も使用していませんでしたので、使用可能かどうかは不明です。
帰りはピックアップポイント、もしくは繁華街など希望の場所まで送ってくれます。
それでは、以下にそれぞれのツアーの概要とおすすめポイントをまとめます。
ミケーネ遺跡とエピダウロス
「ケーネ遺跡とエピダウロス 世界遺産古代遺跡めぐり日帰り観光ツアー」はミケーネ遺跡とエピダウロスという2つの世界遺産を巡るツアーです。この2つの遺跡以外にもコリントス運河とナフプリオンを訪問します。
コリントス運河
アテネを出発して1時間ほどで休憩を兼ねてコリントス運河を見学します。
ペロポネソス半島の付け根に位置するコリントス運河は1893年に完成し、現在も船舶が行き交うエーゲ海とコリンティア湾を結ぶ運河です。運河は約60mの長さです。
約80mの断崖の間の狭い運河を船舶が通る景観が見どころです。
ミケーネ遺跡
コリントス運河を出発して更に1時間ほど走るとギリシャ神話の舞台となった町ミケーネ遺跡に到着します。
最初に訪問する遺跡はアトレウスの宝庫。他のミケーネの遺跡から少し離れたところにあります。
アトレウスの宝庫は紀元前13世紀頃のものとされる墳墓です。墳墓なのに宝庫という名前がついているのは、かっては財宝が埋められていたと考えられていたからです。
その後歩いてミケーネ遺跡の中心部まで行きます。
途中、墳墓の説明を聞いた後、ミケーネ博物館で発掘品の展示物を見ます。
博物館を出て、山頂方向に進むと獅子の門があります。ミケーネの正門にあたりますが、見事なレリーフです。ミケーネ遺跡の最大の見どころの一つです。
獅子の門をくぐり更に進むとシュリーマンが発掘した円形墳墓Aがあります。ここでガイドさんの説明を聞いた後は自由行動です。
山頂には王宮跡がありますが、土台が少し残るのみです。かなり足元が悪いので、注意が必要です。
一通り見学した跡は、北門を抜けて博物館方向に戻ります。
自由時間は30分でしたが、ご紹介したルートをゆっくり回りちょうど30分弱でした。
ナフプリオン(ナフプリオ)
ミケーネを出発し途中お土産屋に寄りつつ1時間ほどで港町ナフプリオンに到着します。
ナフプリオンは1829年〜1834年までギリシャの首都でした。
ナフプリオンでは遅めのランチをとります。ツアーはランチ付きとランチなしがありますが、ナフプリオンは多くのレストランがありますので、ランチなしを選んだほうが好きなものを食べることができます。
私はランチ付きを選びましたが、ボリュームたっぷりで夕飯が食べられないほど満腹になりました。
ナフプリオンには海に浮かぶパラミディ要塞があります。
食後はその姿をぜひカメラに収めてください。
エピダウロス
ナフプリオンを出発して30分ほどでエピダウロスに到着します。エピダウロスはギリシア神話の医療の神アスクレピオスの聖地です。
エピダウロスにも博物館があり、発掘品を展示しています。最初に博物館を見学します。
その後、エピダウロスの一番の見所である劇場に行きガイドさんの説明を聞いたところで解散。自由行動になります。
エピダウロス劇場は遺跡でありながら現在も野外劇場として使用されています。この劇場は紀元前4世紀に完成し14,000人の観客の収容が可能な大劇場です。
左右均等の非常に美しい劇場ですが、正面よりもやや斜めから撮った写真が一番見栄えがします。
ツアー概要
所要時間 | 約11時間 |
価格 | 87ユーロ(約10,500円) 昼食付き101ユーロ(約12,100円) |
日本語ツアー | あり(昼食付きのみ) 175ユーロ(約21,000円) |
注意点 | ・歩きやすい靴・服装 ・夏場はサングラス・日焼け止めが必要 |
このツアーは日本語のものも催行されています。値段は高いですが、解説を聞かないと理解できない部分も多いので、英語に不安がある方は日本語ツアーにご参加されるのが良いと思います。
ツアーの催行日は季節によって異なります。
デルフィ遺跡
デルフィはアテネからトイレ休憩をはさみ片道3時間程かかります。そのため、「世界遺産デルフィ遺跡 日帰り観光ツアー」は基本的にデルフィのみの観光となります。
デルフィ
デルフィはデルフォイやデルポイと表記されることもあります。
古代ギリシアではデルフィが世界のへそ(中心)と信じられており、アポロン神殿で下される「デルフィの神託(デルフォイの神託)」で知られていました。
入口からとった写真ですが、この辺り一帯は日本ではお目にかからない岩肌の神々しい山々に囲まれていて、神聖な雰囲気を感じることができます。
デルフィでは結構急な坂道を登る必要がありますが、途中石が飾られています。これこそ地球のへそと信じられていた場所です。
更に登って行くと、アテネ人の宝庫があります。紀元前5世紀のドーリア式の宝庫です。1906年にほぼもとの形に復元されました。
こちらはアテネ人の柱廊です。もともと7本の柱により屋根が支えられていましたが、今は3本が残るのみです。
ペルシア戦争時のプラタイアの戦いの勝利を記念して作られた蛇の柱ですが、これはレプリカ。オリジナルはイスタンブールのコンスタンティノープル競馬場にあります。
デルフィの中心であったアポロン神殿。現在は基壇と柱が残るのみです。かつて神殿の壁には「汝自身を知れ」と記されていました。
さらに山頂方面に進むと古代劇場があります。古代の原型がほぼそのまま残っています。
さらに進むとかなり大きな競技場があります。競技場までがデルフィの見どころがあるエリアとなります。
デルフィ考古学博物館
デルフィの遺跡に隣接するかたちで考古学博物館があり、デルフィでの発掘品を展示しています。
ご紹介した地球のへそにはこのオンファロス(古代の宗教的な石の遺物)が置かれていました。
こちらは有名な聖堂の御者の像です。紀元前5世紀のものとは思えないほど状態が良いです。
ランチタイム
このツアーで行くレストランはやや離れたところにあり、他に選択肢はありません。そのため、昼食無しのプランを選んだ方も同じレストランに行き、各自注文するという形式になります。
このツアーは昼食有りを選んだほうが面倒ではありませんし、多くの種類の料理を楽しむことができますのでおすすめです。
ツアーに付属のランチはスープ、前菜、メインの簡易コースになっています。メインのハンバーグですが、美味しかったです。
ツアーのランチは、混雑時を避けるためかギリシャの習慣なのかは分かりませんが、2時頃からと非常に遅いです。ツアーに参加する際には朝食をしっかりととってください。
アテナ・プロナイア
ランチの後は帰路につきますが、途中2箇所で写真撮影のため止まります。
アテナ・プロナイアはマルマイア(大理石の遺跡)とも呼ばれます。その名の通り女神アテナの神域です。
アラフォバ村
最後は赤い瓦屋根の家々が特徴のアラホバ村の眺望を楽しむためにパーキングスポットに停車します。
この後、アテネまでノンストップで戻ります。
ツアー概要
所要時間 | 約11時間 |
価格 | 87ユーロ(約10,500円) 昼食付き101ユーロ(約12,100円) |
日本語ツアー | あり(昼食付きのみ) 175ユーロ(約21,000円) |
注意点 | ・歩きやすい靴・服装 ・夏場はサングラス・日焼け止めが必要 |
このツアーも日本語のものも催行されています。ただミケーネ・エピダウロスのツアーと違い、基本デルフィしか行きませんので、事前に簡単な予習をすれば英語のツアーでも問題ないと思います。
ツアーの催行日は季節によって異なります。
エーゲ海1日ミニクルーズ
最後のツアーは趣向を変え、「エーゲ海1日ミニクルーズ ポロス・イドラ・エギナ 3島めぐり」をご紹介します。
せっかくギリシャに来たからには、エーゲ海クルーズも楽しみたい!という方にピッタリのツアーです。
ピレウス港
ツアーの起点はピレウス港です。
バスでピレウス港に着いた後、クルーズ船まで徒歩で移動しますが、最初の印象は「人多すぎ!」です。
かなり大型のクルーズ船ですが、我々の到着した時にはすでに多くの人が乗船しており、席の確保も困難な状況でした。
出港後、しばらく経つと言語別に説明があるので、ホールに集まります。残念ながらその日は日本語の説明はありませんでした。
説明会の際に色のついたカードとオプショナルツアーの申込みがあります。カードの色ごとに食事の時間が決まっています。
ツアーに申し込むとチケットが渡されます。
イドラ島
最初の寄港地はイドラ島です。
イドラ島は車やバイクの乗り入れが禁止されていますので、観光客は徒歩かロバで島を回る必要があります。
イドラ島の滞在時間は1時間半ほどですが、小さな島ですので十分な時間だと思います。私は、ウオーキングツアー(英語)に参加しましたが、教会や博物館を含めイドラ島の見どころを案内してもらい楽しかったです。
観光地なのに海が綺麗すぎる!
美しい海と白壁の家と、エーゲ海のイメージそのものの島です。
ポロス島
続いての寄港地はポロス島です。
ポロス島ではオプショナルツアーはありませんので、約1時間島内を散策しました。
細い小路が多い上に、行き止まりが多いので迷路のようで楽しかったです。
左奥に見えるのはポロス島のシンボル時計台です。
エギナ島
ポロス島を後にして最後の寄港地エギナ島に向かいます。その間に我々のグループはランチタイムです。ランチはブッフェ形式で、デザートを含め7種類ほど用意されていました。
ポロス島からエギナ島までは2時間近くありますので、食後はデッキでまったりした時間を過ごします。何もしないでボーッとするのはクルージングの醍醐味ですね。
さて、最後の寄港地エギナ島の滞在時間はこのツアー最長の2時間です。オプショナルツアーも3つ(遺跡めぐり、ビーチ、自然探索)用意されていました。
私はその中で遺跡をめぐるバスツアーに参加しました。
最初の目的地はアフェア神殿です。このアフェア神殿とアテネのパルテノン神殿、スニオン岬にあるポセイドン神殿を繋げると三角形になり、“聖なる三角形”と呼ばれています。
非常に保存状態がよく、多くのドーリア式の柱がいまでも残っています。
ツアーの次のそして最後の目的地は聖ネクタリオス修道院です。
日本人にはあまり馴染みのないギリシャ正教の聖人 聖ネクタリオスに捧げられた修道院です。
聖ネクタリオスは1961年に現代ギリシャ人では初めてギリシャ正教会に聖人として認められた方だそうです。
エギナ島の見どころは港から少し離れていますので、ショッピングをしたり、カフェでゆっくりしたい方以外はオプショナルツアーに参加したほうが良いと思います。
エギナ島からピレウス港までも2時間ほどありますので、ピレウス港につく頃には7時半を過ぎており、日の長いアテネでも日没直前でした。
ツアー概要
所要時間 | 約11時間 |
価格 | 103ユーロ(約10,500円) *昼食込み |
日本語対応 | 日本人の参加者の多いツアーは日本語ガイドがいるが、いないことが多い。 |
注意点 | ・夏場はサングラス、日焼け止めが必須 |
ツアーの催行日は季節によって異なります。
まとめ
私は個人旅行派ですので、ツアーはほとんど使わないのですが、現地オプショナルツアーだけは別です。オプショナルツアーを利用することにより、交通の便が悪く行くのが大変な目的地にも快適に行くことができます。
今回ご紹介した3つのツアーはいずれも一人参加の方も多く、非常にフレンドリーな雰囲気の良いツアーでした。
ぜひ、アテネに行かれる際にはオプショナルツアーを利用して少し足を伸ばしてください。素晴らしい世界が待っています。
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