こんばんは、オヤジです。
深圳は、かつては小さな漁村でしたが、経済特区に指定されて以来、中国のシリコンバレーとも呼ばれるほどのハイテク産業の中心地へと変貌を遂げました。高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市景観と、歴史的な旧市街、活気あふれる商業地区が共存する魅力的な街です。
本記事では、実際に私が1日で訪れた深圳の多様な魅力をご紹介します。
観光のコンセプト
今回、深圳にはトランスファーで滞在したため、滞在時間が23時間しかありませんでした。
深圳滞在中は、広州に旅行中であったムスコと合流し、1日でハイテク都市としての深圳と、歴史的な観光地の両方を体験できるような観光地巡りのプランを立てました。
それでは、実際に回った順番に深圳の見どころをご紹介します。
南頭古城
まずは、深圳の原点とも言える「南頭古城(南头古城、なんとうこじょう)」を訪れました。

東晋の時代にまで遡ることができる1700年以上の歴史を持つこの古城は、「深圳・香港の歴史文化のルーツ」「粤東の首都、港澳の源流」とも称され、かつては「宝安県政府」の所在地でした。
門をくぐってすぐの右手に三国志でおなじみの関帝を祀った「関帝廟」があります。


本当に中華圏の国は、どこに行っても関帝廟がありますね。

南頭古城の関帝廟はちょっと趣が異なっており、最近書かれたものではありますが、三国志の場面を描いた絵がところどころに展示されており、三国志のファンの方には楽しめる内容になっています。


「新安県庁舎(新安県衙)」は、南頭古城を代表する歴史的名所の一つであり、深圳地域に現存する中で最も保存状態の良い古代官庁建築とされています。
その建築様式は、中国伝統の宮殿建築と官庁建築が融合した独自の美を備えています。
その他にも、南頭古城の約38.5万平方メートルの敷地内には、南宋時代の英雄・文天祥を記念して建てられた「信国公文氏祠(文天祥祠)」、「東莞会館」、「南城門洞」、「報徳祠」など、20か所以上の文化財や歴史的建築物が残されており、歴史好きにはたまらないスポットです。
その他にも、アナログレコード文化に特化した「スーパー・レコード工房(スーパー黒膠工廠)」のようなユニークなカルチャースペースや、「南頭古城博物館」などもあり、さまざまな文化体験が可能です。
また、香港の下町を思わせるローカルな食堂から、ミシュラン認定のレストランまで、多くのレストランやカフェがあります。

その中で私たちは香港のミシュランレストラン「中記麺家」でランチを頂きました。


私はもちろんワンタン麺です。 プリプリの海老ワンタンと癖になる香港の麺は絶品でした。エビの苦手なムスコはつけ麺(?)を注文し、こちらも美味しかったようです。
- インフォメーション
- 地図
住所 | 8 meters north of Nantou Bridge, Nanshan District, Shenzhen |
アクセス | 地下鉄12号線 中山公園駅 徒歩8分 |
電話番号 | +86-755-26669990 |
入場料 | 無料 |
所要時間 | 約2時間 |
ハイテクパーク
南頭古城を後にし、次に向かったのは「ハイテクパーク」です。このエリアは、多くの革新的な企業が集まる、まさに未来都市・深圳の象徴です。
本当は南頭古城から無人タクシーでハイテクパークに向かう予定でしたが、なんと1月1日は正月のために運休でした。
代わりに地下鉄で訪問しました。最寄り駅は地下鉄1号線「ハイテクパーク(高新園)駅」です。

ハイテクパークにはテンセント、ファーウェイ、レノボ、DJI、BYD、スカイワース等々名だたるハイテク企業が拠点を構えています


テンセントのビルです。

また、ハイテクパークの一角にあるTCLビルには、「F5未来商店(無人コンビニエンスストア)」とTCL展示場があります。無人コンビニでは、スマートフォン決済を体験できます。
このエリアは、ビジネスの視察等で訪れるのが一般的で、観光客はあまり訪れないと思いますが、ハイテク好きの親子としては、深圳のテクノロジー産業の活力を肌で感じられる場所として欠かせないスポットでした。
華強北(ファーチャンベイ)
次に向かったのは、テクノロジー好きなら外せないスポット「華強北(ファーチャンベイ)」です。ここは「深圳の秋葉原」とも呼ばれ、「ないものはない」と言われるほど、あらゆる電子機器、部品、ガジェットが集まる世界最大の電脳街です。

最初は香港の深水埗にある電脳ビルを巨大にしたこのビルが電脳街だと思っていましたが、深圳の電脳街はこの周辺一帯に広がっており、想像を絶する規模でした。

いくつかのビルを覗いてみましたが、スマートフォン関連商品、パソコンと周辺機器、ホログラム、ドローン、さらにはトランスフォーマー(?)まで、多種多様な商品が所狭しと並んでいます。
ディープな電脳ビルだけではなく、ファーウェイやシャオミの巨大なショップもこのエリアにあります。
華強北ではコピー品も多く販売されています。ブランド品が極端に安く売られている場合、ほぼ確実にコピー品ですのでご注意ください。
- インフォメーション
- 地図
住所 | 1015 Huaqiang Rd N, Futian District, Shenzhen |
アクセス | 地下鉄2号線 華強北駅、地下鉄6号線 華強路駅 |
電話番号 | +8675583016666 |
スーパー 盒马鲜生 (フーマフレッシュ) 宝樹台店
続いて向かったのは、アリババグループが展開する次世代型スーパーマーケット「盒马鲜生(フーマフレッシュ)」です。

一見、どこにでもあるスーパーと変わらない印象でしたが、アリババグループの持つビッグデータやAIなどのテクノロジーを駆使して、モノ・ヒト・場所の三者間で最適な資源配分を行っているそうです。
決済はセルフレジが基本です。ただ、ハイテク都市 深圳においても高齢の方はテクノロジーに馴染めないのか、有人カウンターがあり、そこで現金で支払いをしているお客もいました。
店内には思ったよりも店員がいましたが、それはネットスーパーとしての役割があるからだと思います。ネットスーパーとしては、その配達までの速さが特徴的です。店舗から半径3キロ圏内の顧客に対し、注文から原則30分以内に配送するそうです。

売場のスタッフは、各自の端末に届く注文情報に基づき、担当する売場の商品を専用バッグに詰め、天井に設置されたベルトコンベヤーで倉庫へ運び出荷する仕組みです。
また、魚介類など自宅で調理しにくい食材については、店舗およびオンライン上で調理を依頼できるのも人気の秘密です。
場所はGoogle Mapでは出てこないので、Baidu Mapへのリンクを付けておきます。
ショッピングモール One Avenue (卓悦中心)
1日観光の締めくくりは、深圳最大級のショッピングモール「卓悦中心(One Avenue)」です。
この巨大で美しいモールは、合計140万平方メートルの敷地に、広大なショッピングスペース、マンション、オフィス、駐車場などが整備されています。
モールは北区・西区・東区に分かれており、それぞれ異なるコンセプトを持っています。西区「ONE:Style」には、ファッションや美容系のブランドが多く、東区「ONE:Taste」には、本格的な広東料理から日本料理、多国籍料理まで、100以上のレストランが集まっています。

中央には、全長800メートルに及ぶオープンウォーキングストリートがあり、彫刻やアートインスタレーションなども展示されています。また、屋上にはプールもあるなど、単なるショッピングモールを超えたエンターテイメント空間となっています。
当初このモールでディナーを楽しむ予定でしたが、どのレストランも非常に混んでおり、フライトの時間もあったため断念しました。
中国は不景気が深刻だと言われていますが、どこに行っても人が多く、活気を感じました。
- インフォメーション
- 地図
住所 | Shennan Jintian Road interchange, Futian District, Shenzhen |
アクセス | 地下鉄1号線、4号線 会展中心駅 A出口 地下鉄4号線、2号線 市民中心駅 F出口 地下鉄10号線 岗厦駅 B出口 地下鉄2号線 岗厦北駅 A出口 |
電話番号 | +8675583665088 |
営業時間 | 10:00 - 22:00 |
まとめ
深圳は、急速な発展とともに、歴史、テクノロジー、文化、ショッピングなど多様な魅力を備えた都市です。
今回の1日観光では、古代からの歴史を持つ南頭古城に始まり、最先端のハイテクパーク、活気あふれる華強北、未来型スーパーマーケット、そして洗練されたショッピングモールへ巡ることで、深圳の過去・現在・未来を体感できました。
このブログ記事が、あなたの深圳1日観光の参考になれば幸いです。ぜひ深圳を訪れ、その魅力を体験してみてください!
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