こんばんは、ムスコです。
ルクソールでいちばん有名な場所といえばどこを思い浮かべますか?個人的にはルクソール神殿が思い浮かびます。
それに肩を並べるのがカルナック神殿で、人によってはルクソール神殿よりも素晴らしい遺跡だと感じるでしょう。
正直に言えば、東側はルクソール神殿とカルナック神殿しか見どころがありませんが、とても素晴らしい遺跡でした。
ルクソール東側の見どころ
ルクソールの東側で観光客が訪れる場所は4箇所です。
- ルクソール神殿
- カルナック神殿
- ルクソール博物館
- ミイラ博物館
東側で遺跡と呼べる場所はルクソール神殿とカルナック神殿のみで、残りは博物館を楽しむというのがセオリーです。
ルクソール神殿
まずはルクソール神殿についてご紹介します。
ルクソール神殿は、紀元前1400年頃にアメンホテプ3世によって建設されました。その後、ラムセス2世によって増築されたそうです。
ルクソール神殿の主な見どころは3箇所です。
まずは第一塔門。第一塔門はルクソール神殿を象徴する場所であり、ルクソールが語られる場合、広くこの場所がルクソールの代表として掲載されることが多いです。
模型図ではオベリスクが二本ありますが、現在ではオベリスクは一本しかありません。これはナポレオンがフランスに持ち帰ってしまったためです。
現在はパリのコンコルド広場に「クレオパトラの針」という名でそびえ立っています。
次にラムセス二世の中庭。
ここには実に70本以上の石柱があります。神殿の間には石像が等間隔にあり、とても迫力があります。
また、石柱にはレリーフが彫られています。消えかけのレリーフも多いですが、一方でしっかりと残っているものもたくさんあります。
最後に大列柱廊です。
石柱のあまりの大きさにいい意味で呆れるばかりです。一体どうしたら古代にこんな立派な建物を建築できるのでしょうか?不思議でたまりません。
ちなみに、ルクソール神殿の正面には2kmにも及ぶ参道があります。「スフィンクス参道」と呼ばれています。
この参道はカルナック神殿まで続いており、スフィンクスの数はなんと1,300基とも言われています。
ルクソール神殿の近くのスフィンクスはおおよそ修復されていましたが、中間地点にあるスフィンクスは未だに修復中なのか、かなりボロボロでした。
カルナック神殿
個人的おすすめ度No.1がカルナック神殿です。
ルクソール神殿も素晴らしかったですが、ルクソール神殿とは規模が異なります。
私は結構駆け足でカルナック神殿を回ったのですが、それでも2時間はかかりました。ゆっくり回ろうと思えば半日はかかるほどの大きさです(とても暑いのでおすすめはできませんが)。
それもそのはず。カルナック神殿はアメン大神殿やムト神殿といった複数の神殿群から成っています。特に大規模のアメン大神殿がカルナック神殿の中心で、アメン大神殿を指してカルナック神殿と呼ぶこともあるそうです。
ではカルナック神殿を簡単に紹介します。
カルナック神殿の入口(第一塔門)への参道にはまたしてもスフィンクス。古代テーベの方々は本当にスフィンクスが好きですね(笑)
参道を抜けるといよいよアメン大神殿への入口(第二塔門)です。第二塔門の傍らには2体の巨石があります。左足を前に出している巨石はラムセス二世です。
第二塔門を超えると大列柱室があります。ここには想像を遥かに超えるような石柱が134本あるそうです。どの石柱も10mを超えており、びっしりとレリーフが彫られています。まさに圧巻の光景です。
こちらはピネジェム1世の巨像です。高さは10mを超えています。
大列柱室を抜けるとオベリスクが2本あります。かつてアメン大神殿にはオベリスクが20本以上あったそうですが、現在ではほとんど残っていません。
ちなみにこれらのオベリスクのうち一本はビザンチン帝国によって持ち出され、現在はイスタンブールの競技場跡に置かれています。
エジプト観光の後、そのままイスタンブールに行ったのですが、そのときに初めてその事実を知りとても驚きました(笑)。
その他にもトトメス三世祝祭殿や「隠し場」の中庭など、今回紹介しきれない様々な見どころがカルナック神殿にはあります。
ルクソール博物館
ルクソール博物館では、ルクソール周辺で発掘された出土品が展示されています。古代の時代からイスラムの時代まで様々な展示品があります。
あまり大きくないですが、そこはルクソール。貴重な遺物が展示されています。
トトメス三世の像やルクソール神殿から発掘された24体の彫像など見どころ満載です。
ミイラ博物館
個人的には穴場スポットとしておすすめな場所。あまり知っている人がいないのかほとんど観光客はいませんでした。
この博物館にはミイラの作り方だったり、実際のミイラを見ることができます。
これはミイラの作り方を絵を使って説明しています。この絵が現代の絵ではなく古代エジプト人が描いていた絵をモチーフにして描いているのが結構ツボでした(笑)
人間のミイラですね。写真を取らないほうがいいのか迷っていたところ、係員の方が来て「早くミイラを撮りなさい!ほら、もっと近づいて!」と撮影を推奨してくれました(笑)。
棺にもびっしりとレリーフが彫られているのがとても印象的です。
お魚さんのミイラですね。
ワニミイラ。動き出しそうでした。他にも棺やミイラ作成の際に利用された道具なども展示されています。
とても小さいので30分もあれば全て見て回れますが、個人的にはとても好きな場所でした。
それぞれの観光地の入場料
今回紹介した観光地の入場料一覧です。
遺跡 | 入場料 |
ルクソール神殿 | 160EGP(約1,040円) |
カルナック神殿+博物館 | 200EGP(約1,300円) |
ルクソール博物館 | 120EGP(約780円) |
ミイラ博物館 | 100EGP(約650円) |
*2020年2月時点での情報です。ルクソールのみならず、エジプトでは観光地の入場料がどんどん高くなっているため、旅行前にご自身で確認しておくことをおすすめします。
*カルナック神殿+博物館の「博物館」はルクソール博物館とは異なります。私は勘違いしてしまいましたがお間違えのないように。
まとめ
ルクソールの東側は2つしか遺跡はありませんが、この2つだけでも西側に匹敵するほどのクオリティーがあります。
さらに、ルクソール博物館やミイラ博物館など個性的な博物館もあるので、想像以上にルクソール東側は楽しいですよ。
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