こんばんは、ムスコです。
恐らくですが、慕田峪長城という観光スポットを聞いたことがある人はいないでしょう。私も万里の長城を調べるまで聞いたこともありませんでした。
通常、万里の長城初心者は八達嶺長城に行くそうですが(私はここも知りませんでしたが)、八達嶺長城はアクセスが良いからでしょうか、かなり多くの観光客がいてあまり楽しめないという情報を得ました。
そこで調べたところ、慕田峪長城が北京から比較的行きやすく、観光客もあまりいないという情報を得て慕田峪長城に行くことにしました。
本日は慕田峪長城の行き方について詳しく述べたいと思います。
慕田峪長城を中国で尋ねる時はなんて言えばいいの?
「慕田峪长城(拼音:Mùtiányù ChángChéng)」は中国語表記で、日本語で書くと「慕田峪長城(読み方:ぼでんよくちょうじょう)」といいます。
漢字だけで見ると「長」を除いて同じですが、読み方が全く異なります。中国語だと「ムーティエンチャンチャン」といいますが、恐らく中国人に言っても全く通じないでしょう。中国語には声調というものが存在するからです。
そこでおすすめすべきは筆談です。これは日本人の特権です。日本の漢字でも中国の簡体字でも基本的にどちらでも彼らは理解してくれるので、口頭で通じない場合は筆談で会話して見ましょう。
北京市内から慕田峪长城までの行き方
さて、前置きが長くなってしましましたが北京市内から慕田峪长城までの行き方を紹介します。
①东直门枢纽站→杯柔北大街
バスの出発地は「东直门枢纽站(拼音:Dōngzhímén shūnǐuzhàn)」というバス停です。
このバス停に行くために初めに「东直门站(拼音:Dōngzhíménzhàn)」という駅に向かいます。
东直门站に着いたら出口Bに向かいます。
駅を出ると道路に出ますが、バス停はそこから数百メートル離れた場所にあります。ケンタッキーを目印としてそこを左折するとバスターミナルがあります。
たくさんあるバス停の中で「916快」と書かれたバス停を探します。「快」とは「快速」の意味を表すものです。
上記に看板が書いてあるので簡単にバス停にはたどり着くことができると思います。
道なりに沿って進んで行くと「916快」と書かれた看板があるのでそこでバスを待ちます。
あとはバスが来たら乗り込めば大丈夫です。不安な方はこのバスが「杯柔北大街」行くかどうか運転手か車掌にでも聞いて見ましょう。
「东直门枢纽站」から最初に向かうバス停は「杯柔北大街(拼音:Bēiróuběi dàjiē)」というバス停です。
路線図は以下のようになっています。駅数は全部合わせて14駅です(終点では無いのでご注意を)。
時刻表は以下のようになっています。
ルート:东直门枢纽站→杯柔北大街 | |
時刻表 | |
始発 | 5:50am |
5:50am〜7:00am | 10分おき |
7:00am〜9:00am | 8分おき |
9:00am〜5:00pm | 10分おき |
5:00pm〜7:00pm | 8分おき |
7:00pm〜7:50pm | 10分おき |
最終 | 7:50pm |
バスの本数はかなり多いです。
また、値段に関しても6元(約94円)とかなり格安です。所要時間は1時間半くらいでした。
おまけ:バスの乗り方
バスの乗り方について不安を抱いている方は少なくないと思います。
中国はキャッシュレスが非常に進んでいるため、ほとんどの中国人は「一卡通( イーカートン)」という日本で言えばsuicaやpasmoのような交通系ICカードを利用します。
「一卡通」の買い方については別途紹介しますのでここでは割愛させていただきます。
まずは「一卡通」を持っている方から。
バスに乗車する時は「一卡通」をかざす場所があるのでそこにタッチをします。降車する時も同じく「一卡通」をかざす場所にタッチをすると自動的にお金が引き落とされます。
仕組みに関しては日本で交通系ICカードと全く同じで難しいことはありませんでした。
次に「一卡通」を持っていない方について。
私がバスを利用した時、何人かの外国人も一緒にバスに乗車しましたが、ほとんどの外国人は「一卡通」を所有していませんでした。
彼らはバスに乗車する前に現金で払うことを車掌に伝え、前払いしていました。一応前払いしている人は覚えているらしく、彼らが降車する時、車掌が外国人(前払いした人)を降車地点で呼び出してアテンドしていました。
恐らくお金を払うと同時に行き先についても聞いていたのでしょう。こちらに関してもプロセスは簡単なのですが、コミュニケーションが上手くとれるかどうかが鍵となるでしょう。
ちなみに「一卡通」ではなく現金で運賃を払うとかなり割高であるそうですのでご注意を。
②杯柔北大街→慕田峪長城
以前はここからはタクシーしか移動手段がなかったらしいのですが、近年バスが開通されてそれ以降一気に慕田峪長城の人気が上がったそうです。
つまり、「杯柔北大街」から「慕田峪長城」までの交通手段はタクシーとバスの2つあります。
タクシー
私は半分くらい騙されてタクシーを利用して「慕田峪長城」に行ったので、まずはタクシーでの行き方から紹介します。
「杯柔北大街」を降車したら、よく分からない集団が一気に話しかけてくるのですが、彼らは全員タクシードライバーで、ほとんどの人が白タクドライバーです。そして目的は簡単で観光客を「慕田峪長城」に連れて行くことです。
ちなみに客を逃さないために彼らは「今日は日曜日だからバスはもうないんだよ」「今日はバスが運休なんだ」みたいなことをカタコトの英語で話してきます。
私は見事騙されてタクシーで行くことにしました(他の外国人もみんなタクシーを利用していました)。
さて、問題は価格なのですが、バスで行くことばかりを考えていたためタクシーの相場を全く調べていませんでした。
はじめ80元(約1200円)という提案を受けました。道のりが13kmくらいあるということを考えると安いのかなと思いつつ70元(約1000円)でどう?と提案するとあっさり承諾を受けて「慕田峪長城」まで連れて行ってもらいました。
しかし帰りに衝撃の事実が発覚しました。行くときに利用したタクシーの運転手に捕まって結局タクシーで帰ることにしたのですが、彼が私を連れて「杯柔北大街」に向かおうとしていたところにタクシーを探していた外国人と遭遇し、彼も私と一緒にバス停に向かうことになったのです。
彼と運転手が値段交渉をしているときに「Thirty(30)」という単語が聞こえたのでタクシーに乗ってきた外国人に「いくら?」と聞いたら「30元」と言ってきたので、やっとそこで騙されていたことに気づいた私はタクシーの運転手に猛抗議。
その外国人の援護もあって行きに騙した分帰りは無料にしてもらえました。まさに「二兎追うものは一兎も得ず」とはこのことでしょう。
というわけで恐らく相場は30元(約500円)前後ということになります。
ちなみに所要時間は30分くらいでした。
私が帰りにタクシーを降車するとき、タクシーの運転手がその外国人に中国語で暴言を吐いていました。いやいや、人を騙したお前がいけないんだろうと思いながら、こういう奴はどこの国にもいるんだと改めて実感しました。ちなみに私が出会った、彼以外の中国人はとても親切でしたよ。
バス
「怀柔北大街」に到着したら、「怀柔北大街→慕田峪环岛」というルートで慕田峪長城まで行きます。バス停は到着したバス停ではなく向かい側にあるバス停でバスを待ちます。
「慕田峪环岛」まで行くバスの路線はたくさんあり、「H07路」「H23路」「H24路」「H35路」「H36路」「H50路」の6路線が「慕田峪环岛」まで行きます。
それぞれの時刻表を書きたいと言いたいところなのですが、どのサイトも時間がまちまちなため確かなことはかけませんが、moovitというサイトに多少詳しく書かれているので参考までにご参照ください。
色々な情報を見ていると大抵の人は「H23路」を使っているみたいなのでその路線を引用しました。駅名をクリックすると「查看全部发车时间」という場所があるのですが、ここをクリックすると詳しい時刻を見ることができます。
「H23路」は大体15分〜20分くらいの間隔で運行しているみたいです。
所要時間はおよそ1時間〜1時間30分ほど。間に16駅ほどあるのでかなり時間がかかります。
「慕田峪环岛」から慕田峪長城までは徒歩5分くらいかかります。複雑な道でも無いのですぐに到着するでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。バスの乗り換えが面倒臭い、そもそもバスに乗りたく無いという人が多いのでしょう、慕田峪長城には外国人観光客はあまりいませんでした。
慕田峪長城は苦労してでも行く価値のある素晴らしい場所でした。
八達嶺長城のように観光客が多すぎる場所よりは、知る人ぞ知る(そこまでマイナーでは無いですが)慕田峪長城の方が行きたい!というひねくれた方がいたらぜひ訪れて見てください。
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