7月のハノイ旅行時に少し足を伸ばし、世界遺産に登録されているハロン湾に行ってきました。
想像以上に観光地化されていた点はやや残念でしたが、自然の作り出した神秘的な景観は見事で、訪問して本当に良かったと思える遺産でした。
今回はハロン湾の行き方から魅力までご紹介します。
世界遺産 ハロン湾について
ハロン湾はベトナム北東部に位置し、大小3,000もの島が点在するベトナム随一の景勝地です。
ハロンとは「空飛ぶ龍が降り立った場所」という意味で、山から降り立った龍が敵を蹴散らした際に岩が砕けてハロン湾ができたたという伝説がその名の由来になっています。
1994年に自然遺産として世界遺産に登録されました。
ハロン湾への行き方
ハロン湾はハノイから車で3時間ほどの距離があります。
車をチャーターして行き、自力で船に乗り観光することも可能ですが、結構難易度が高いので、ツアーを利用するのがおすすめです。
ツアーは日帰りと1泊2日のものが主流です。
日帰りツアーの所要時間は約5時間ほどですが、往復の時間がありますのでほぼ一日がかりです。
基本的にツアーは昼食付きです。
大型船でのクルージングだけではなく、鍾乳洞の探索や小型のボートに乗り換えての洞窟探検もあり、あっという間の5時間です。
1泊2日のツアーはハロン湾近辺のホテルに泊まるツアーとハロン湾上で船上で宿泊するタイプのツアーに分かれます。
1泊2日のツアーでしたら、少々値は張りますが、船上で1泊するタイプのツアーがおすすめです。
私は現地のツアー会社で日帰りツアーを予約したのですが、安違反面、基本的にベトナム語での案内でしたので、何を言っているのか理解できませんでした…
日本語や英語のツアーもあり、WEBで予約することも可能ですので、あらかじめ予約することをおすすめします。
ハロン湾ツアーについて
ホテルからハロン湾まで
ハロン湾ツアーは基本的にホテルまで車が迎えに来てくれるか、旅行会社の支店での待ち合わせになります。
車はツアーの規模によりますが、小型バスが一番多いのではないでしょうか。
ハノイからハロン湾までは高速道路を使い約3時間ほどです。私が参加した時は道が空いていたので、2時間強で到着しました。
クルーズ船乗場の様子
ハロン湾のクルーズ船乗場の周りは高度に観光地化されており、一瞬嫌な予感がしましたが、クルージング自体は素晴らしいものであるのは間違いありません。
ベトナムは偽物天国ですので、売店では多くの偽物が堂々と販売されていました。ツアーの運転手も偽物のルイ・ヴィトンを持っていましたし、ベトナム人は偽物でもブランド品を持つのが好きなのでしょうか…
クルーズ船の様子
クルーズ船は基本2階建てになっています。
1階部分はテーブルと椅子があり、2階はオープンデッキになっています。食事以外の時間はほぼオープンデッキからハロン湾の素晴らしい眺めを満喫しました。
食事は1階でとります。食事は海鮮料理ですが、結構豪華です。
写真は前菜しか撮っておらず、この3倍以上の海鮮料理を楽しむことができます。塩コショウベースの味付けで日本人でも問題なく食べられると思います。
エアコンも付いていましたが、動作していなかったためスタッフに確認したところ、安いツアーのためエアコンは動作できない、という説明でした。
クルーズ船からの眺め
想像していた以上に多くのクルーズ船が発着しています。
出発してしばらくは、必ず他のクルーズ船が視界に入ってきます。
大小の独特の形をした島々がつらなり、他では見ることのできない非常に素晴らしい景色です。
スンソット鍾乳洞
食事を挟んで1時間半ほど過ぎたあと、スンソット鍾乳洞に上陸します。
ハロン湾にはいくつか洞窟がありますが、スンソット鍾乳洞は一番広い洞窟です。内部は本当に広いうえに坂が多く、おまけに蒸し暑いので洞窟内の探索が終わる頃には汗がびっしょりです。
鍾乳洞は涼しいイメージがありましたが、スンソット鍾乳洞は本当に蒸し暑かったです。長袖の上着などは用意する必要はありません。
洞窟内はところどころライトアップされています。
アイキャッチに使っている画像は、スンソット鍾乳洞の出口からの眺めです。ハロン湾を紹介する際によく使われているおなじみの景観ですね。実際に見ると感動もひとしおです。
ダーク&ブライト洞窟探索
鍾乳洞探検のあと、しばらくするとモーターボートに乗り換えます。モーターボートはものすごいスピードでスリリングです。
しかし、メインはモーターボートではなく、小型ボートで大型船では行けない洞窟内を探検することです。
ツアーによってはカヤックを楽しむことができます。
ティートップ島上陸
その後、ティートップ島に上陸します。本来であれば、ティートップ島の頂上にある展望台に昇り、そこから絶景を楽しむことができます。
当日は非常に混雑しており前に進むだけでもひと苦労という状態でしたので、時間の関係で私の参加したツアー一行は上陸だけして、展望台に行くことは断念しました。
また、ティートップ島は白いきれいな砂浜でも有名で、多くの観光客が海水浴を楽しんでいました。
まとめ
前から行ってみたかったハロン湾ですが、想像以上に観光地化されていたり、偽物を扱っているお土産屋の店員がしつこかったりと、やや興ざめな面はありましたが、自然が作り出した景観は見に行って本当に良かったと思えるものでした。
近年ハロン湾では年間100万人を超える観光客による環境汚染や農地拡大によって生じる生態系の破壊などが問題になっているといいます。
観光と自然保護は本当に難しい問題だと改めて考えさせられました。
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