【中国南方航空】ウィーンまで4万7千円!東京ーウィーンの価格帯から乗り継ぎ方法までを大公開

中国南方航空 搭乗記
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こんばんは、ムスコです。

先日中国南方航空に乗ってウィーンまで行ってきたのですが、中国南方航空は噂とは異なりとても良心的な航空会社でした。

さて、知っている人も多いかも知りませんが、中国南方航空はヨーロッパまでたったの4万円代で行ける時があります。

私はそれを使って年末にウィーン(さらに乗り継いでマラケシュ)に行ってきました。もちろん価格は4万円代です。

おそらくこの価格なので興味のある方は多いと思われます。しかし意外と乗り継ぎの仕方で不明なところが多く、またそれについて情報は一切ありませんでした。

そこで本日は東京ーウィーンの価格から乗り継ぎの様子まで大公開します。

東京ーウィーンの価格

先ほどから4万円代からあると言っていますが、まさにその通りです。大体の往復10万円くらいなのですが、たまに4万円代〜5万円代のチケットがあります。

私はtrip.comで47,982円でチケットを購入しました。

中国南方航空予約 trip.com

中国南方航空は特にこのように通常ではありえないくらいの価格の航空券をよく見かけます。しかも年末でさえこの価格です。

興味のあるかたはスカイスキャナーなどでじっくり探して見ましょう。

東京ーウィーンのルート

正直に言えば価格に見合うなかなか大変なルートでした。

いくつかルートはあるらしいのですが、私が利用した便のルートは

往路

  • 東京ー広州(15:05〜19:40):広州ーウィーンのフライトまで13時間待ち
  • 広州ーウィーン(8:40〜16:05):途中ウルムチで2時間の経由

復路

  • ウィーンー広州(18:05〜15:10+1):途中ウルムチで2時間の経由+広州ー東京のフライトまで23時間40分
  • 広州ー東京(14:50〜19:40)

というルートでウィーンまでいくのに1日半くらいかかるルートです。そのためあまり時間のない方などにはあまオススメできません。

ちなみに私が利用した便は広州ーウルムチ区間で6時間の遅延にあいました。ウルムチが大雪という天候が原因とは言えかなり大変でした。ちなみに中国南方航空は飲み物、お菓子、お弁当の差し入れなど遅延に対する対応は良かったです。

東京ー広州区間の概要

ここからは、各区間の概要や乗り継ぎ方法について紹介します。搭乗記については別途記事を用意するのでそちらをご参照ください。

さて、東京ー広州区間は至って普通です。羽田空港でチェックイし、飛行機に乗り広州へ行きます。

トランジットの時間はかなりあるため入国審査を受けて一旦中国へ入国します。そのまま空港で一夜を明かすのもあり、近くにあるホテルに宿泊するのもあり。どちらか一方を選んで翌日を迎えます。

ちなみにトランジットの時間が長すぎるせいか、スルーチェックインはできませんでした。

フライトに関しては、最新の機材で、モニターも完備されています。とても素晴らしいフライトでした。

広州ーウルムチ区間の概要

一番私がこのルートで疑問に思っていたのはここでした。なぜなら広州ーウルムチ区間とウルムチーウィーン区間は同じ便名だったからです。

通常、一番最後に寄った地で出国審査を行うのですが、このフライトの場合同じ便名であるためどこで出国審査を行うのかわかりません。そもそも広州ーウルムチ区間が国内線であるのかもわかりませんでした(なぜならEチケットにはウルムチは経由としか書いておらず、目的地はウィーンと書いてあったから)。

さて、話は当日になります。まずは広州白雲空港でチェックインを行います。この時ですが、初めから国内線ではなく国際線の方でチェックインを行います。

ちなみに私は国内線の方でウルムチ行きの便を見つけたので、国内線のスルーチェックイン専用カウンターでチェックインをしようとしたのですが、あなたのチェックイは国際線の方でしてくださいと言われました。お間違えのないように。

チェックイン自体は簡単に終わりました。手荷物はウルムチで一旦受け取る必要はなくウイーンまで直接送ってもらえます

搭乗口もチェックインと同様に国際線なのですが、通常の国際線を利用している人とは異なりました。

つまり、国際線にもかかわらず出国審査を受けなかったのです。検体、手荷物検査を行ったら、通常出国審査を受けるのですが、私が利用するゲートの人だけ別ルートだったのです。

広州白雲空港

案内に沿って行くとゲートがあり、出発までそこで待機します。

広州白雲空港

こういう事情もあって、このルートの利用者は航空ラウンジなどを利用することができません。それどころか売店すらありません。あまり早く行きすぎると暇を持て余すのでご注意を。

なぜこのような形になっているのかというと最終目的地がウィーンの人とウルムチの人それぞれいるからです。

つまり国際線利用者と国内線利用者がいるので、その差別化を図るという意味でもこういう形が取られているのだと思います。

ちなみにウィーン利用者にとっては国際線扱いですが、実質的には国内線だったので出国審査は広州では行いませんでした。

ウルムチーウィーン区間の概要

広州で行わなかった出国審査をウルムチで行うことは予想できていたので一旦飛行機から降りることは予想がついたのですが、その過程についてはイマイチ理解できていませんでした。

そこでCAさんに聞いてみると、一旦降機して、出国審査を受けたらまたこの飛行機に戻ってくると言われました。この時になってなって初めて広州ーウルムチ区間とウルムチーウィーン区間の便名が同じだった理由がわかりました。

さて、ウルムチに到着し、飛行機を降りるとウィーンに行く人はある場所で列を作らされていました。ウルムチが最終目的の人とは異なる動きをするので必ず職員の指示に従いましょう。

ウルムチ空港

この列に並ぶと新しいチケットがもらえます。

中国南方航空 ウィーン行きのチケット

チケットをもらったらエレベーターに乗って1階に行きます。そこで出国審査場があるので出国審査を受けます。

これで経由のために必要なプロセスは終わりです。あとは時間までゲートで待機です。

時間が来たら飛行機に戻って広州ーウルムチ区間と同じ座席に戻ります。ウルムチから新たに搭乗する人は殆ど(一人も?)いなかったため座席はガラガラです(7割近くの乗客がウルムチが最終目的地)。

中国南方航空 機内

そのおかげでこの路線ではかなり快適なフライトでした。

また、長期路線だったからでしょうか、このフライトでは毛布、そしてアメニティポーチが配られました。

中国南方航空 アメニティポーチ

アメニティポーチの中身は「耳栓、歯ブラシ、歯磨き粉、アイマスク、髪ブラシ」です。中国南方航空のエコノミークラスでアメニティポーチがついてくるという情報を耳にしたことがなかったのでとても驚きました。嬉しい誤算ですね。

ウィーンーウルムチ区間の概要

大体のプロセスは往路と同じですが、少しだけ異なる点を。

往路の時とは異なり、スルーチェックインが可能で、ウィーンー広州区間のチケットに加え広州ー東京区間のチケットも発券されました。

また、受託手荷物に関しても広州で一旦荷物を受け取る必要はなく、東京まで直接荷物が送ることができます。

こちらの方が便利なので、当然東京まで直接荷物を送ってもらうことをオススメしますが、広州では乗り継ぎ時間がおよそ24時間あります。そのため、下着類などは機内持ち込みの荷物の方にあらかじめ入れておくのが無難です。

そのほかの点に関しては往路とほとんど相違点はありません。乗客に関しても定員の3割程度で、枕・ブランケットに加えて、復路でもアメニティポーチが配布されます。

ウルムチー広州区間の概要

ウルムチに到着したら、往路の時に集められた場所に再び行って、また新しいチケットをもらいます。

ウルムチ空港乗り継ぎ

往路の時にはもらいませんでしたが、復路ではトランジットであることの目印となるカードももらって首から下げます。

チケットをもらったら往路の時と同じように1階に行きます。そのあと、往路の時に出国審査を受けた場所で入国審査を受けます。

無事に入国できたらまた時間までゲートで待機することになります。時間はおよそ2時間です。

時間に余裕がある場合は、ラウンジなどに行くことも可能です。

ウルムチー広州間のフライトに関しては往路とほとんど相違ありません。ウルムチでは広州に向かう多くの乗客が乗機するので先ほどのフライトとはうって変わって満席のフライトでした。

広州に到着したら、ウィーンから乗機している人たちは別の場所に集められ、バスに乗車します

広州白雲空港

到着した場所は国内線ターミナルなのですが、ウィーンから乗っている人たちは国際線扱いなので国際線ターミナルまで連れて行かれるということみたいです。

ムスコはすごく小心者で、受託手荷物は本当に東京まで送られるのか不安で仕方がありませんでした。本当は荷物を受け取らなければいけないのではないかという不安が払拭できず、ターンテーブルで荷物を待っていたのですが、結局取越し苦労でした(笑)

広州ー東京区間

ウィーンで、広州ー東京区間までのチケットを発券してもらいましたが、チェックインできているのか正直よくわからなかったので、広州白雲空港でも一応チェックインカウンターまで行きます。

チェックインカウンターでは簡単なやりとりとゲート番号を記入してもらって1分もかからず手続きは終了しました。

中国南方航空 チケット

この路線はれっきとした国際線なので出国審査をもちろん受けます。

フライトに関しては往路と同様に、素晴らしく心地の良いものでした。機材は最新のものでモニターも完備されています。

羽田空港では入国審査を受けて入国します。少々不安だった受託手荷物もウィーンから直接届来ました。

最終評価

ウィーンまで3フライト、往復で6フライトが必要で、かつ複雑な経路をたどらなければならないというデメリットもありますが、フライト自体は快適なフライトが多くそこまで大変と思うことはありませんでした。

そして何よりもコスパがあまりにも衝撃的です。ヨーロッパまで4万円台で行ける飛行機はそうそうありません。

フライト自体も時間がかかるという点を除けば満点に近いくらい快適で、価格に関してはパーフェクトに近いくらいです。

中華系の航空会社ということで敬遠されがちかもしれませんが、想像以上に素晴らしい航空会社なので(価格も含めて)、是非ウィーンに行く際には選択肢の一つにしてみてはいかがですか。

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