こんばんは、ムスコです。
先日東京〜広州区間の搭乗記を掲載しましたが、本日はその続きとなります。
東京〜ウィーン路線においては二つの別のフライトが合わさっている感じでしたので(実際に広州からは東京の他に大阪から乗ってきている人もいました)、記事も二つに分けさせていただきました。
中国南方航空について
中国南方航空は広州を拠点とした航空会社で中国の中で最も規模の大きい航空会社です。
2019年のワールド・ベストエアラインでは14位に入っており、近年徐々に世界中からの評価も上昇しています。
詳しい中国南方航空の概要やマイレージクラブについては先日の記事を参照ください。
広州〜ウィーン区間について
この路線は他の路線とは異なり少々特殊です。
何が特殊かと言うと、国際線に乗っている乗客と国内線に乗っている乗客がいるという点です。
つまり
- CZ6021 広州〜ウィーン(国際線)
- CZ6021 広州〜ウルムチ(国内線)
この二つの路線が合わさったフライトなのです。
ウィーン行きの乗客にとっては、広州発のウィーン着(ウルムチ経由)の国際線で、ウルムチ行きの乗客にとっては、広州発のウルムチ着の国際線というわけです。
より複雑にしている点は、国際線は正式には広州〜ウルムチ、ウルムチ〜ウィーンという二つのフライトなのですが、この二つを統一便としているという点です。
そのため、広州〜ウルムチ区間は本来は国内線にも関わらず国際線という形をとり、ウィーンが目的地の乗客は複雑なプロセスを取らなければなりません。
乗り継ぎ方法など少々わかりづらい点もいくつかあるので、大まかな流れについてもう少し知りたい方は下記の記事を参照ください。
広州でのチェックイン
上記で書いたように広州〜ウィーン路線は国内線ではなく国際線扱いです。同じ便名で、経由地であるウルムチ行きの飛行機が国内線にあるので間違えて国内線に行きがちなのですが、チェックイン自体は国際線カウンターで行います。
国内線の方でチェックインをしようとしても、国際線のチェックインカウンターに行くように促されます。実際に私は国内線のスルーチェックインカウンターでチェックインを行おうとしたのですができませんでした。時間ロスの原因となるのでお間違えのないように。
さて、国際線のチェックインカウンターは広州白雲空港第二ターミナルのPカウンターです。
2時間30分前にも関わらず、あまり人は並んでおらず大体20分程度で終えるました。
受託手荷物に関してはウィーンまで直接行くとのことで、ウルムチで荷物を取る必要はないとのことでした。もっとも荷物を取る時間も機械もありませんでしたが。
出発ゲートはA301ということだったのでラウンジに行くためにさっさと向かうことに。ここでも国内線ではなく、国際線の方に行きます。
ただし、ほかの国際線に搭乗する人とは異なり、出国審査場の前で別のルートを通ってゲートに向かいます。つまり国際線にも関わらず出国審査は受けないのです。
最終的に小さいエリアに隔離されます。
なぜ隔離という表現を使うかというと、このエリアはとても小さい上に売店もなく、もちろんラウンジもないからです。そのためあまり早く行きすぎると暇を持て余すのでご注意ください。
機内設備とアメニティ
フライトナンバー | CZ6021、CZ6022 |
使用機材 | Boeing787-8(788) |
座席配置 | 3-3-3 |
シートピッチ | 約79cm |
シート幅 | 約43cm |
レッグレスト | なし |
フットレスト | あり |
モニターサイズ | 9インチ |
機内エンターテイメント | 普通・日本語あり(中華系のものが多い) |
読書灯 | あり |
電源 | なし |
ヘッドホン | あり |
USBポート | あり |
機内Wi-Fi | あり(有償かどうか不明) |
ブランケット | あり(使いたい場合は客室乗務員へ)、ウルムチ〜ウィーン区間は枕とブランケットは各座席に置かれている |
スリッパ | なし |
その他アメニティ | ウルムチ〜ウィーン区間はアメニティポーチあり |
広州〜ウルムチ路線とウルムチ〜ウィーン区間は同じ機材をしようしているので基本的に変化はありませんが、何点か異なるところがあります。
- ウルムチ〜ウィーン区間ではブランケットと枕があらかじめ各座席に置かれている
- ウルムチ〜ウィーン区間ではアメニティポーチが配布される
- ウルムチ〜ウィーン区間は7割近くの乗客がウルムチで降機(復路では乗機)するため搭乗客があまりいない
特に中国南方航空のエコノミークラスでアメニティポーチが配布されるということ耳にしたことが一度もなかったのでとても驚きました。
機内の様子
次に機内の様子について紹介します。
座席については、東京〜広州区間の機材に比べると若干型落ちが否めませんが、それもたかが知れている程度で、座席自体はとても快適です。
シートピッチも広く、足元に関してはかなりゆとりを持てました。
モニターに関しては明らかに東京〜広州区間のものよりも古く、サイズも小さいものでした。また、若干反応も遅く、正直型落ち感がすごかったです。
ただしコンテンツに関しては東京〜広州館とはほとんど異なることはなく、また日本語表記もありました。
機内の様子に関してはこちら。乗客については8割が中国人というイメージです。ただし、ウルムチ〜ウィーン区間に関しては中国人は5割程度です。
こちらはウルムチ〜ウィーン区間で配られる枕とブランケットです。ブランケットは暖かくてよかったです。
機内食
この路線は特別食が手配できなかったため通常食となります。
2019年12月24日 CZ6021便(広州〜ウルムチ)
離陸後30分くらいにドリンクがサーブされた後に機内食が提供されます。
焼きそばに軽食です。国内線ということもあり他の路線に比べると機内食が簡素というイメージです。
2019年12月24日 CZ6021便(ウルムチ〜ウィーン)
こちらも離陸後30分くらいにドリンクが出され、その後機内食が提供されました。
カレーやローストビーフなど他の路線に比べるとちょっと贅沢な機内食です。私はお肉が好きではないので味わって食べることはできませんでしたが・・・もちろん完食はしましたよ!
2019年12月31日 CZ6022便(ウィーン〜ウルムチ)
年末最後の食事です。
珍しくお肉以外にフィッシュという選択肢があったので、魚を選びました。結構美味しかったです。
2020年1月1日 CZ6022便(ウルムチ〜広州)
新年最初の機内食です。
申し訳ありません・・・新年早々寝ぼけておりメインの画像を撮り忘れていました。メインはチキンと酢飯でした。酢飯って中国にもあるのですね。
遅延対応について
往路の広州〜ウルムチ路線では、ウルムチの大雪のためにフライトが6時間遅れるというトラブルに見舞われてしまいました。
遅延自体は天候の事情もあり仕方がないのですが、中国南方航空の遅延対応はかなり素晴らしいものでした。
初めは2時間程度の遅延予定だったのですが、遅延が決定すると軽食と飲み物が配布されました。
飲み物に関してはスプライトの他にお水とコーラがありました。また、軽食も飲み物も一人一つという取り決めもなく、自由に何本でも飲むことが可能でした。
さらに遅延が決定すると、今度はお昼頃にお弁当が出されます。
お弁当は温かく、そして美味しかったです。特にザーサイが美味しかったです。
もちろんこれだけでなく、遅延に関しての詳しい説明などもありました(もちろん英語ですが)。
遅刻に関しては仕方がないことですが、それに関してきちんと対応を行なっており、中国南方航空の印象は一気に上がりました。
中国南方航空の遅延は数分の遅れも含めて広州ウルムチ区間のみでした。遅延が多いと言われる中華系航空会社の印象は、海南航空、中国南方航空に搭乗して一気に覆りました。
最終評価
東京〜広州区間も含めての評価ですが、中国南方航空は想像以上に素晴らしいサービスを提供しており、自分の中ではお気に入りのエアラインの一つに入るくらいです。
さらにコストパフォーマンスに関しては、東京〜ウィーンという路線で47,000円と想像を絶するくらい安いです。
以上の点から中国南方航空はとても満足のいくものであり、また人にも勧めたいエアラインと言えます。
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