こんばんは、ムスコです。
2019年の7月についに世界遺産に登録されたバガン。世界三大仏教遺跡の一つとしてその名に恥じぬ素晴らしい遺跡群を持ちます。
今までは世界遺産に登録されていなかったということもあり、アンコール・ワットやボロブドゥール遺跡といったほかの世界三大仏教遺跡と比べると多少知名度に劣っていたものの、世界遺産に登録された今ますます知名度が上がり観光客が増えてくることでしょう。
私は今年の8月の終わりにバガンに訪れました。やはり3000基ともいわれるパゴダが林立するバガンは素晴らしいの一言に尽きます。
しかし、3000基のパゴダを周りきることは不可能に近いです。そこで私が個人的に厳選した絶対に行くべきパゴダ7選を紹介したいと思います。
バガン入域料
まずはバガンのパゴダを紹介する前にバガン入域料についてお話します。バガンには他のミャンマーの主要観光地と同様に入域料を支払う必要があります。
入域料はマンダレーや他の観光地に比べると少々高めで25,000チャット(約1,800円)します。
正直に言えば入域料を払わなくてもバガンに入ることができますが、万が一ツーリストポリスなどに見つかると面倒なことになるので必ず入域料は払いましょう。
ちなみに入域料を支払う場所ですが、私が知っている限りでは2箇所あります。
1つ目はニャウンウー地区に入る直前に小屋があるのですが、そこで入域料を払うことができます。主なターゲットはバスや国鉄でやってきた人たちです。
私の場合はバガン駅からタクシーで宿に向かっている途中にここを通り支払いました。向こうから勝手にやってくるのでタクシーから出る必要はありませんでした。
2つ目はニャウンウー空港にあります。私は行ったことがないのですが、到着出口で支払うことができるようです。
ほとんどの方がバス、電車、飛行機で来ると思うので以下の場所で必ず入域料を支払いましょう。
バガンについて
世界遺産のバガンと言われていますが、厳密に言えばバガンは3つの地区に分かれています。
多くの住民が住むニャウンウー地区、数多くのパゴダが林立するオールドバガン、オールドバガンに元々住んでいた人たちが後に住むようになったニューバガンです。
殆どのパゴダはオールドバガンにあります。一方でオールドバガンにはほとんど宿泊施設がないため近くの場所で寝泊まりをします。その場所がニャウンウー地区とニューバガンです。
地図で表すとこのようになります。これを踏まえた上でどこの宿泊施設に泊まるか決めるべきだと思うので是非参考にしてみてください。
バガンに住んでいるミャンマー人はニャウンウー地区に住みたがっていました。たまたま会話した女性が個人的にそう思っているだけかもしれませんけどね。
おすすめパゴダ9選!
アーナンダ寺院
アーナンダ寺院はバガンを代表する最も有名な寺院の一つです。バガンに言ったら絶対に訪れるべきパゴダだと皆口を揃えて言います。私自身もそう思いました。
とにかく外観が美しすぎます。なんでもビルマとインドの建築様式を合わせた建物だそうですが、まあ素晴らしい。
しかも外見のみならず内部の造りも素晴らしいものとなっています。東西南北それぞれに仏像が安置されています。
驚くべきことはそれぞれの仏像にはそれぞれ名前がつけられていて、表情やポーズが全て異なっていることです。
さらには四方の仏像の間には小さい仏像も安置されていてその数は1,000を超えるそうです。
アーナンダ寺院はチャンスィッター王によって1105年に建てられた歴史ある寺院です。一見の価値があるのでぜひ訪れてみてください。
タビニュ寺院
タビニュ寺院はバガンで一番高い寺院だそうで、高さは60m以上あるそうです。少し離れた場所からでもその様子を伺えることができる程度大きいです。
12世紀半ばにアラウンスィードゥー王によって建てられた、これまた歴史ある寺院です。
近くで写真を撮ろうとしたらカメラに収まりきりませんでした。縦にだけでなく横にも大きいタビニュ寺院。外観は結構黒ずんでいますが、これがまた歴史を感じさせいい味を出しています。
ちなみに写真に少し写り込んでいますが、建物の中には黄金の坐像があります。残念ながら中には入れませんでした。
ちなみにタビニュとは全知者という意味で、つまり「仏陀」を表しているそうです。
シュエズィーゴン・パゴダ
シュエズィーゴン・パゴダはアーナンダ寺院と同じくバガンを代表するパゴダです。その影響力はマンダレーでも見られます。マンダレーにあるクドードォ・パゴダはシュエズィーゴン・パゴダを模して造られました。
それくらい影響力の強いシュエズィーゴン・パゴダは9世紀にアノーヤター王によって着手されました。しかし、アノーヤター王の在任中に完成することはなく、次の王であるチャンシッター王によって完成されました。
最終的に完成まで40年近くかかったそうです。
実際に今でも寺院として機能しているそうで、多くのミャンマー人がお祈りに訪れていました。ミャンマー人と仏教の関係が垣間見られる場所でもあります。
まわりに飾られている木?も黄金という徹底ぶりです。
ちなみに仏塔のまわりにミニ仏像が何個か置かれていました。元々このように造られているのかミャンマー人が勝手においたのか分かりませんがどちらにせよ信仰心の現れですね。
バガンを代表するシュエズィーゴン・パゴダ。興味深いのはパゴダだけではありませんでした。
スラマニ寺院
個人的にはかなりお気に入りの寺院です。というのも外観ではなく寺院の中にかなり鮮明なフレスコ画が残されているからです。
壁のいたる所に描かれているフレスコ画は、当時の風俗について描かれており歴史的に見てもかなり価値のあるものです。
あまりにも素敵すぎて3周くらいしてしまいました。個人的に一番と言っていいほど気に入りました。
外観もかなり立派です。
今回紹介している厳選されたパゴダの中で一番オススメなパゴダなので必ず訪れてください。後悔することは無いでしょう。
シュエサンドー・パヤー
次に紹介するシュエサンドー・パヤーはかなり立派なパゴダ。シュエサンドー・パヤーはミャンマーの三代仏塔の一つに数えられているかなり重要なパゴダである。
なぜシュエサンドー・パヤーが重要な建物かと言うと、この仏塔の中には仏陀の遺髪が収められているからだそうです。
ちなみにサンドーとはビルマ語で「聖髪」を意味します。
また、シュエサンドー・パヤーの敷地内に小さいパゴダがありますが、そのパゴダの中にはかなり大きい涅槃像があります。
なんと全長18mもあるそうで、窮屈そうに横に寝そべっています。
さらに奥に進むと現代風のイルミネーションによってライトアップされている黄金の坐像があります。
表のシュエサンドー・パヤーの荘厳さと対比するとかなり面白いですね。
ミャンマーの中でもかなり重要なパゴダなのでぜひ訪れてみてはいかがですか。
ダマヤンジー寺院
ダマヤンジー寺院はかなり立派な寺院ですが、実は未完成な寺院なのです。
その理由が少々物騒なのです。この寺院の建設に着手したのはナラトゥ王という王なのですが、彼は王につくために父親と兄弟を殺害しました。
殺害後、無事に王位に就くことができたのですが彼は殺害の件に関して罪にさいなまれることになります。それを払拭するためにしたことがダマヤンジー寺院を建設し始めました。
しかし、ナラトゥ王は暗殺されダマヤンジー寺院が未完成のままこの世を去ります。結局ダマヤンジー寺院の建設を再開するものは現れず、未完成のまま現在に至ることになりました。
ダマヤンジー寺院の外見はピラミッドみたいになっており、かなり荘厳な雰囲気を放つとても見応えのある寺院です。
中に入ると双子?の坐像もありました。
ちなみになのですが、寺院の周りを回っていると、木にぶら下がった操り人形を見つけました。ダマヤンジー寺院に行けばもしかしたら見れるかもしれませんよ!
ローカナンダー・パゴダ
このパゴダはオールドバガンではなくニューバガンにある黄金のパゴダです。ローカナンダー・パゴダはエーヤラワディ川の真横に位置し、川を下る人々にとってのシンボルマーク的な存在です。
かつてはエーヤラワディ川にはスリランカから交易船が来ていたそうで、その際の目印になっていたそうです。
ローカナンダー・パゴダは現在でも多くの地元の人々に信仰の対象とされています。
実際にパゴダの中には祈祷所が設けられていて多くのミャンマー人の方々がお祈りをしていました。
ちなみにですが敷地内にはちょっと不思議なオブジェも置いてあります。
これは何なのでしょうね。あまりにも印象に残りすぎてついつい写真を何枚も取ってしまいました。
ローカナンダー・パゴダから望むエーヤラワディ川も壮大です。
バガンがいかに自然豊かな国なのか実感できる場所でした。
ちなみにローカナンダー・パゴダのタイルは火傷しそうなくらい熱いのでご注意を。
おまけ:Nyaung Lat Phet Viewing Mound
なぜおまけかというと、ここはパゴダではなくサンセットを見るための場所だからです。
先日バガンのパゴダは登楼禁止になったという記事を紹介しましたが、一方その影響でバガン名物のサンセットが見れる場所が極端に少なくなってしまいました。
そのために造られたのがここ、Nyaung Lat Phet Viewing Moundです。
近年ではサンセットを見るための場所として有名になってしまったため多くの観光客が訪れます。ぜひサンセットを見たいという人は是非早めに訪れてくださいね。
丘ではバガンの入域料のチケットのチェックを行っているので、訪れる方はチケットの携帯を必ずしてください。
まとめ
バガンには3000ものパゴダがあり今回紹介したのは絶対訪れて欲しい厳選されたパゴダや寺院です。
ただ今回紹介しなかった無名パゴダにも見応えのあるパゴダが数え切れなほどあります。フラフラと無名パゴダを訪れるのもバガン観光の醍醐味の一つですので是非挑戦して見てくださいね。
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