こんばんは、ムスコです。
オーストリアといえば音楽のイメージがありませんか?モーツァルト、シューベルト、ハイドン、ヨハン・シュトラウス・・・。数多な音楽家を輩出してきたオーストリアですが、その中でもウィーンは「音楽の都」と呼ばれるほど音楽が盛んな場所です。
さて、そのウィーンにはウィーン国立歌劇場、いわゆるオペラ座があります。その価格は、通常200ユーロ(約2万4千円)はざらにします。
しかしそのオペラ座で実はたったの10ユーロでオペラを見る方法があるのです。ぜひウィーンで世界最高峰のオペラを見て見ませんか?
ウィーン国立歌劇場について
ウィーン国立歌劇場は、現在では世界3大オペラ座の一つとして数えられるオペラ座です。初公演は1869年まで遡り、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」でこけら落としをしました。
第二次世界大戦前後には歌劇場のメンバーが追放されたり、爆撃によって建物の大半が消失したりと、存続の危機に至りましたが、1955年にベートヴェンの「フィデリオ」で再開。今日に至るまで世界にその名を轟かし続けています。
オペラ座は9月から6月までの上演期間に約300以上の公演を行なっており世界中から観客が集まってきます。しかし、そんなオペラ座で一般庶民がオペラやバレエを鑑賞するチャンスがあるのです!
オペラ座で10ユーロで鑑賞する方法は?
オペラ座でのオペラの鑑賞は意外と安い席なら6ユーロほどでチケットを購入できることがあるのですが、そのようなチケットはごく僅かで一般の観光客には入手は困難でしょう。
それ以外のチケットは千差万別ですが、それでも200ユーロ〜300ユーロ程度の値段はします。手の届かないというほどではないですが、それでもやっぱり高く感じてしまいますよね?
しかしながらオペラ座でたったの10ユーロでオペラやバレエを鑑賞する方法があるのです。それは立ち見席を利用することです。
以前は最安3ユーロで鑑賞できたそうですが、現在は10ユーロに値上げされました。しかしそれでも10ユーロで世界最高峰のオペラが鑑賞できると考えれば、非常に安いと思いませんか?
立ち見席のドレスコードは?
ただオペラ座といえばドレスコードが指定されていて一般人、特に観光客にとては敷居が高いように感じますよね?
確かに通常のチケットを購入した人々は男性も女性もきちんとした正装でした。一方で、立ち見席に限っては全員カジュアルな服装でした。
こんな感じです。ジーンズでも大丈夫でした。
ただし
- ダメージジーンズ
- サンダル
- 短パン
を履いていた人たちは立ち見券売り場に入る前に弾かれていました。オペラを観に行く際にはある程度しっかりとした格好で行きましょう。
ちなみにサンダルや短パンを履いていた人は本当にいたのですが、12月終盤のウィーンですよ・・・。0度を下回る中そんな格好をしている人たちは一体何者なのでしょうかね。
立ち見席券の購入方法は?
立ち見席券は当日しか購入することができません。そのため、オペラを見るためには当日券売り場に並んで立ち見券を購入しなければなりません。
それでは当日券の購入方法を紹介します。
立ち見券の種類&価格
実は立ち見券といってもチケットは1種類ではなく3種類の立ち見席があります。
- Parterre(パルテッレ)→1階席正面(一番オススメの席!)
- Balkon(バルコン)→3階席
- Galerie(ガレリー)→4階席
パルテッレは1階席の正面の位置にしており、この3種類の中では一番見やすい席になっています。バルコンは3階、ガレリーは4階の立ち見席となっています。
以前は座席によって値段が異なっていたのですが(一番高いパルテッレでも4ユーロと格安)、現在では全席10ユーロに統一されています。
立ち見券の販売時間
立ち見券は開演の80分前から販売が開始されます。ほとんどのオペラが19時開演なので17時40分に販売が始まるということですね。
ただし、同じ値段なら良い席で見ようという思いは皆同じなのでしょう、2時間前〜3時間前くらいから列ができ始めます。
恐らくパルテッレでオペラを鑑賞したいのであれば最低でも2時間前には並んでおかないといけないでしょう。
私がオペラ座を訪れたのは12月30日で年末でした。その影響か、3時間30分前に当日券売り場の下見に来た時には20人近くが並んでおり、すぐにそのまま列に並びました。その後すぐに長蛇の列ができとても驚きました。通常であればここまで混むことはないと思われますが、良い席で見たい方はなるべく早く当日券売り場に並ぶのが無難でしょう。
当日券売り場のロケーション
当日券の販売は、他のブログなどを参照していると「Standing Area」と書かれた場所にある、という情報だったのですが、2019年12月30日現在そのような場所は見当たりませんでした。
その代わりに当日券売り場に「Standing Room」と書かれた場所を起点に列ができていました。
ただし、詳細がわかりにくいので目印になるものをちょっと紹介します。
- 「Bitzinger Würstelstand Albertina」というホットドック屋の向かい側
- 「Vienna Welcome Center」というお店の正面
この2つがチケット売り場の主な目印です。正確な場所がわからない場合は参考にしてみてください。
話は逸れますが「Bitzinger Würstelstand Albertina」というお店はホットドックがとても有名で、とても美味しかったです。列に並んでいる間に是非食べて見てくださいね。
購入までのプロセス
列に並んでからしばらくしたら建物の中へ入ります。冬の寒さは非常に体にこたえたので正直に言えば助かりました。
あとは当日券売り場が開くまでひたすら待機です。
みなさん非常にお疲れのようで9割型の人たちが地面に座って待っていました。
ちなみにトイレは行くことが可能みたいです。ただし一人で見に来ている人は周りの人に場所を取っておくように頼んでおかないと帰って来た時に場所がなくなっているので注意しましょう。
チケット購入時の注意点
係員の方が念押して何度も言っていたのは、
- 現金のみ
- 差額なし
という点です。クレジットカードしか持っていない人は立ち見券は買うことができないし、20ユーロで支払った人はお釣りが返ってこないということを意味します。ただし、複数人での購入(例えば4人で40ユーロを一括で支払う)することは可能です。
ちなみにチケットは良い席から自動的に割り当てられるようです。
入場から座席確保までの流れ
チケット購入後はチケットを購入した人から順に入り口の前に待機させられれます。
その後チケットが売り切れになって全員が揃ったタイミングで一斉に入場します。この入場はランダムに入って行くのではなく列で入っていきます。
立ち見席に着いたら係員の方がそれぞれの座席に振り分けて行くのでその指示に従ってください。
私は3時間15分前から並んだということもあって、前から2番目という素晴らしい場所で鑑賞することができました。
暗黙のルール?手すりにはスカーフを巻いて場所を確保しよう!
この後はオペラ開演までは自由時間ですが、その際に座席確保の方法として手すりにスカーフを巻くのが暗黙の了解になっています。
でもそんなに厳格なものではなく、マフラーを巻いてたり上着をかけている人も多かったのでスカーフがなかったら手軽なものをかけておけば大丈夫です。
荷物と上着はクロークに預けよう!
立ち見席が非常に狭いというのもあるのでしょうが、ほぼ強制的に荷物と上着を持っている人は荷物と上着をクロークに預けに行くように指示されます。
クロークは国立歌劇場の両サイドにあり、どちらに預けても問題ありません。
クロークに荷物を預けたら引換券がもらえます。荷物や上着を取りに行くときに必要になるので無くさずに持っておきましょう。
さあ、オペラを楽しもう!
開演の3時間前から終演までの2時間、計5時間立ちっぱなしというのは少々辛かったですが、オペラを鑑賞していたらそんな疲れはすっ飛びます。
記憶に残る1日になるのは間違いないので、是非格安オペラを鑑賞してみましょう!
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