アテネの遺跡は共通チケットを買ってリーズナブルに回ろう!

アクロポリス 世界遺産
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こんばんは。オヤジです。

アテネいえば古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡の宝庫で見どころがいっぱいです。

有名遺跡を見逃すことなく、そしてリーズナブルに回るためにはアテネ遺跡共通チケットがおすすめです。

以下、共通チケットの買い方から、おすすめの遺跡の回り方までご紹介します。

アテネ遺跡共通チケットについて

古代ギリシャ文明の中心地であったアテネには、それこそ数え切れないほど遺跡が残っています。

恐らくアテネに旅行される方の多くが、アテネ観光に費やす時間は1日か2日ではないでしょうか。正直、どの遺跡を優先的に見ればよいのか迷ってしまうと思います。

そんな観光客の悩みを解決するのが、アテネ遺跡共通チケットです。このチケットを使うことにより、必見の遺跡を見逃すことなく、そして別々にチケットを買うよりもリーズナブルに観光が可能となります。

アテネ遺跡共通チケットは、チケットで入場できる各遺跡のチケット売場とオンラインで購入できます。

アテネ遺跡共通チケットで入場できる遺跡

アテネ遺跡共通チケットで入場できる遺跡は下記の7つです。

  • アクロポリス(Acropolis and Slopes)
  • 古代アゴラ(Ancient Agora)
  • ハドリアヌスの図書館(Hardian's Library)
  • ケラメイコス(ケラミコス)(Kerameikos)
  • アリストテレスの学校(Aristotele's School)
  • オリンピエイオン/ゼウス神殿(Olympieion)
  • ローマン・アゴラ(Roman Agora)

チケットの料金は30ユーロです。

有効期限は5日間で、それぞれの遺跡に1回だけ入場可能です。

別々にチケットを買った場合、アテネを訪れるほぼすべての観光客が訪れるアクロポリスだけで20ユーロです。その他の遺跡の入場料は4〜10ユーロですので、アクロポリスの他、2箇所訪問すればもとが取れることになります。

以前は冬期は15ユーロで共通チケットを購入することができましたが、オフィシャルサイトによると現在は発売されていないようです。

各遺跡の見どころ

各遺跡の見どころを、おすすめ順にご紹介します。アリストテレスの学校は行きませんでしたので、最下位の7位にしました。

1. アクロポリス

なんと言ってもアテネ観光一番の見どころはアクロポリスです。アテネの古代ギリシャ遺跡の中で唯一世界遺産に登録されています。

アクロポリスとはギリシャ語で「高いところ、城市」の意味で、古代ギリシャのポリス(都市国家)には必ずアクロポリスがありました。アクロポリスは防壁で固められた自然の丘に神殿や砦が築かれているのが普通でした。

そのアクロポリスで一番有名なものが、アテネのアクロポリスです。アテネのアクロポリスには4つの古代ギリシャ美術を代表する傑作があります。

プロピュライア

プロピュライアは「門となる建物」を意味し、文字通りアクロポリスの入口にあたります。

プロピュライア

アテナ・ニケ神殿

プロピュライアに向かって階段を登っている時に右手に見えるのがアテナ・ニケ神殿です。

アテナ・ニケ神殿

パルテノン神殿

プロピュライアをくぐっていよいよアクロポリスの中へ入ると右手にパルテノン神殿があります。世界史の教科書等でおなじみのあの姿が視界に入ってきた時には感動を覚えました。

パルテノン神殿想像していたよりも大きく、荘厳な雰囲気に圧倒されました。

現在は前方が修復中です。30年以上に渡りどこかが修復されており、足場がないパルテノン神殿を見ることができる日はいつになるのでしょうか。

エレクテイオン神殿

パルテノン神殿と同じくらい、いやそれ以上に印象に残ったのがエレクテイオン神殿です。

エレクテイオン神殿6体の美しい女神像にはしばし時間を忘れて見入ってしまいました。

ドーリア式とイオニア式

古代ギリシャの建築様式でドーリア式やイオニア式という言葉を聞いたことがあるかもしれません。アクロポリスではその2つを実際に見ることができます。

パルテノン神殿はドーリア式建築の代表的な神殿です。一方のエレクテイオン神殿とアテナ・ニケ神殿はイオニア式建築です。

イオニア式とドーリア式柱を見ていただければわかりますが、ドーリア式は太く力強さを感じます。一方のイオニア式は細く、柱の頭部には渦巻き模様が施されており装飾性が高い様式です。

住所 Athens
電話番号 +30 21 0321 4172
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2384
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 20ユーロ
11月1日〜3月31日=10ユーロ
見学所要時間 1時間30分〜2時間30分

アクロポリスの南側にはギリシャ最古の劇場であるディオニュソス劇場があります。ディオニュソス劇場ディオニュソス劇場はアクロポリスの共通チケットで見学可能です。

2. 古代アゴラ

アクロポリスが古代アテネの宗教上の中心地であったのに対して、アゴラは市民生活の中心地でした。アゴラはギリシャ語で広場の意味です。多くの人が集まることから、市場としても機能していました。

アゴラも古代ギリシャの各ポリスにありましたが、最も有名なものはアテネのアゴラです。著名な哲学者ソクラテスはこのアゴラで度々問答を交わしました。

アゴラアゴラの復元図ですが、かなりの広さがあります。現在は建物がほとんど残されていないため、石だらけの広場という感じです。

古代アゴラぼおっと歩いていると気づきませんが、レリーフの掘られた遺跡がところどころにあります。

ヘパイストス神殿ヘパイストス神殿です。ギリシャでもっとも原型をとどめている神殿だそうです。

古代アゴラヘパイストス神殿は丘の上にありますので、古代アゴラとアクロポリスを一緒に写真に収めることができます!

敷地内には博物館があり、発掘物が展示されています。

住所 AAdrianou 24, Τ.Κ. 10555, Athens
電話番号 +30 210 3210185
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2485
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 10ユーロ
11月1日〜3月31日=5ユーロ
*2019年11月1日から値上げされました。
見学所要時間 1時間〜1時間30分

3. ケラメイコス(ケラミコス)

ケラメイコスは古代アテネの墓地があった場所です。

ケラメイコス

ケラメイコスは、古代には陶工が数多く住んだエリアの一角にありましたので、英語の陶器(Ceramics)の語源にもなっています。

ケラメイコス紀元前4世紀ごろの墓碑が多く残りますが、一部はレプリカでオリジナルは敷地内にある博物館に展示されています。

ケラメイコス

住所 148 Ermou St., Athens
電話番号 +30 210 3249350
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2392
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 8ユーロ
11月1日〜3月31日=4ユーロ
*2019年11月1日から値上げされました。
見学所要時間 約1時間

4. ハドリアヌスの図書館

ハドリアヌスの図書館にはパピルスが保管されていました。

ハドリアヌスの図書館ハドリアヌスの図書館の建設は古代ギリシャの時代ではなく、ローマ皇帝ハドリアヌスの時代です。そのため、古代ローマのフォルムのデザインに則っています。

入口のプロピュライアはコリント式の円柱が並んでいます。

ハドリアヌスの図書館コリント式はアクロポリスのところで触れたドーリア式、イオニア式と並ぶ古代ギリシャの建築様式です。コリント式はアカンサスの葉が象られた装飾的な柱頭が特徴です。

住所 Areos 3, Τ.Κ. 105 55, Athens
電話番号 +90 212 522 12 59
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2370
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 6ユーロ
11月1日〜3月31日=3ユーロ
見学所要時間 約30分

5. ローマン・アゴラ

ローマン・アゴラは同じアゴラですが、古代アゴラを見た後に訪れると、こじんまりとしていて少しがっかりするかもしれません。

ローマン・アゴラローマン・アゴラはその名の通り古代ギリシャ時代のアゴラではなく、ローマ時代初期のアゴラです。

ローマン・アゴラ奥の八角形の建物はローマン・アゴラの最大の見どころであるアンドロニコスの時計塔(ホロロゲイオン、風の塔)です。日時計、水時計、風向計を組み合わせた建物で、以前は屋根の上にトリトンの像が備え付けられ風向きを示すようになっていました。

住所 Polignotou 3, 105 55, Athens
電話番号 +30 210 3245220
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2402
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 8ユーロ
11月1日〜3月31日=4ユーロ
*2019年11月1日から値上げされました。
見学所要時間 約30時間

6. オリンピエイオン/ゼウス神殿 & ハドリアヌスの凱旋門

ゼウス神殿のすぐ近くにはハドリアヌスの凱旋門があります。こちらもアテネの必見スポットの一つです。

ハドリアヌスの凱旋門ハドリアヌスの凱旋門は、新旧の街の境界にアテネの整備をしたローマ皇帝ハドリアヌスをたたえ、2世紀に建設されました。アーチから見えているのはアクロポリスです。

さてゼウス神殿ですが、アクロポリス側からハドリアヌスの凱旋門をくぐると右手にあります。

ゼウス神殿現在は広大な敷地に15本の柱が残るだけですが、当時は相当の大きさの神殿であったことが想像できます。

ゼウス神殿

倒れている柱はまるでカットされたちくわぶのようですね…

ゼウス神殿は外からも見ることができますので、共通チケットを購入しなかった場合は、あえて入場しなくても良いかな、と思います。

住所 Vassilisis Olgas Ave., Athens
電話番号 +30 210 9226330
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/2/eh255.jsp?obj_id=12863
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 8ユーロ
11月1日〜3月31日=4ユーロ
*2019年11月1日から値上げされました。
見学所要時間 約30分

7. アリストテレスの学校

リュケイオンとも呼ばれるアリストテレスの学校は紀元前335年に創設された哲学の学校です。

住所 Rigillis Street, Athens
電話番号 +30 210 7251348
WEBサイト http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=20744
営業時間 8:00~20:00(夏期)
*時期によりクローズの時期が変わりますので、WEBサイトでご確認ください。
定休日 1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25、26日
入場料 4ユーロ
11月1日〜3月31日=2ユーロ
見学所要時間 約30分

各遺跡の効果的な回り方

各遺跡の位置関係は下記の地図のようになっています。

この7つの遺跡は少し距離がありますが、全て徒歩で回ることができます。

おすすめは最初にケラメイコスを訪れることです。共通チケットは各遺跡で購入可能ですが、アクロポリスや古代アゴラという人気遺跡はチケットを買うだけで20〜30分ほどかかることがあります。

その点、ケラメイコスは空いていますので、並ばずにチケットを購入することができます。

私が実際に回ったルートは下記の順番です。

  1. ケラメイコス③
  2. 古代アゴラ②
  3. ハドリアヌスの学校④
  4. ローマン・アゴラ⑤
  5. アクロポリス①
  6. ゼウス神殿⑥

アリストテレスの学校は行くことができませんでしたが、それは朝一でアテネ郊外のダフニに行ったからです。ダフニに行かなければ、共通チケットで入場できる遺跡は1日ですべて回ることができました。

アクロポリスは見学の後半に組み込んだほうが良いと思います。なぜなら、アクロポリスの素晴らしさは別格ですので、先に見てしまうと他の遺跡が霞んでしまいます。

まとめ

アテネには多くの遺跡がありますが、共通チケットを利用することで、リーズナブルに必見遺跡をもれなく回ることができます。

また、共通チケットはアクロポリスや古代アゴラという人気スポットでチケットを買うために列に並ぶ必要もありませんので、時短の点でも効果があります。

アテネの遺跡を回る際にはぜひ、共通チケットをご利用ください。

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